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メンバー

  • 佐藤 俊輔

    株式会社カネダイ

    代表取締役社長

  • 藤村 昭彦

    株式会社カネダイ

    常務取締役

  • 平井 啓介

    アタックス・ビジネス・コンサルティング

  • 篠原 俊伍

    アタックス・ビジネス・コンサルティング

※肩書は取材当時

株式会社カネダイ
  • 佐藤 様

    当社は1942年創業以来、水産食品、漁業、廻来船、総合エネルギー(石油・ガス)の事業を展開してまいりました。以前は宮城県気仙沼市に3つの事務所と4つの工場施設を構えていましたが、東日本大震災により全て失いました。復興に際して東日本大震災事業者再生支援機構(以下機構)のお世話になり、そのご縁で金融機関を通じてアタックスさんを知りました。

  • 平井

    カネダイさんに初めて訪問したのは震災の3年後で、まだ仮設事務所でした。

  • 藤村 様

    もともと専門学校だったところへ震災の10日後に入居できました。震災直後は社員の安否確認が最優先で仕事どころではありません。ガス事業部はガスボンベの在庫をかき集めて気仙沼のライフラインに供給しました。遠洋漁業は継続できたものの、三陸沖では仕事になりません。一方、水産食品事業部では、震災の2週間後に東京・築地に仮事務所を設置。海外から仕入れた材料を中国で加工していましたので、オフィスが確保できれば事業を継続できる状態でした。

  • 佐藤 様

    復興へ向けて、事業再生計画をスタートしたのは2014年でした。アタックスさんのお世話になり始めたのはその頃です。

  • 平井

    カネダイさんは気仙沼を代表する企業で、社員の皆さんはもちろん、地域・取引先・金融機関といった各関係者から復興を強く望まれていました。計画が着実に実行できるよう、会社・金融機関・アタックスが三位一体となりました。アタックスが最初に取り組んだことは、経営情報の「見える化」です。カネダイさんは多岐にわたる4つの事業を展開されており、それぞれの収益構造が大きく異なりますので、各事業のビジネスモデルと経営数値の関係性を関係者が把握できる状態にすることが、経営改善を進める入口で最重要でした。

  • 佐藤 様

    水産食品事業部を例に挙げますと、カニとエビだけでも相当の種類があります。遠洋漁業で取得した材料を安定供給するために冷凍保管し、それを中国の工場で加工してから販売するため、相当の在庫を保有することになります。「そんなに在庫を抱えて大丈夫なのか?」と金融機関の方々から心配いただいたのを覚えています。

  • 藤村 様

    たとえば、本ズワイガニの価格は長期で見れば上昇して、同じ量を確保していても簿価は昔の2倍近くになっています。カニはお正月時期の消費が最も多く、在庫の保管期間も1年に及ぶ商材もあるため戦略的な対応が求められます。利益だけでなく、在庫の回転率を含めたキャッシュフローの改善も大きな論点でしたね。

  • 佐藤 様

    アタックスさんと月次のPDCAサイクルを構築し、金融機関との定例会に臨みました。アタックスさんの分析力によって、計画達成の「設計図」がきちんと作られましたし、私たちが欲する情報や視点を提供してもらいました。

  • 篠原

    カネダイさんは、当初15年と見込まれていた事業再生計画を、わずか6年間という短期間で成し遂げました。補助金があっても再生が難しい企業が多い中で、カネダイさんの卓越した組織力、事業競争力の強さを物語っています。

  • 佐藤 様

    2019年には国際情勢の影響で中国の子会社にカニを入れられなくなり、ベトナムでの加工にシフトしました。その後もコロナウイルスやトランプ関税等、乗り越えるべき壁はいくつかありましたが、アタックスさんのお力添えもあり、業績は堅調に推移しています。「再生」という第一フェーズのゴールが見えた頃、管理職全員を集め、次なるステージへ向けた中期経営計画を策定しました。

  • 平井

    第二フェーズは、現会長から佐藤社長への事業承継でした。再生から卒業した時には会長は79歳になられていました。中期経営計画策定のタイミングで篠原がチームに参画しました。

  • 佐藤 様

    私が社長に就任するまで、カネダイは典型的な一族経営の企業でした。事業承継後は、ファミリーカンパニーの良さは残しつつ、社員の処遇を改善したいと思っていました。4つの事業部で求められる専門性は異なります。そのため、ミドルアップの組織を構築していく必要性を感じていました。震災後は新卒採用も開始し、大学と連携したインターンシップを始めて6年になります。

  • 篠原

    カネダイさんは、海外での原料調達から製品販売を広く手がける、気仙沼を代表するグローバル企業です。若手社員を含め、様々な仕事にチャレンジができる会社です。佐藤社長が正式に社長に就任されたのは、2021年の9月でしたね。

  • 佐藤 様

    私は社長として単一事業を見るのではなく、会社全体を統括しなければなりません。各事業部長がそれぞれのビジネスをまとめていくスタイルを構築した今「社長がやるべきことは何か」ということを常に意識しています。社長に就任する前からのことですが、アタックスさんからは忖度なしで意見してもらえます。これは本当に心強い存在です。

  • 平井

    私も佐藤社長とほぼ同じタイミングでアタックス・ビジネス・コンサルティングの社長に就任したこともあり、同じ悩みを共有できたかもしれませんね。

  • 佐藤 様

    2025年、カネダイのビジョンと戦略を社内へアナウンスしました。カネダイには『和心・誠心(和をもって接し、誠をもって奉仕する)』という社是がありますが、もう少し「具体的に何をするべきか?」を共有したかったので、そのための指針をつくりました。しかし、4事業を1つに定義することは容易ではありませんでした。そこで、カネダイ全体につながるフレーズを紡ぎ「ローカルにあって、グローバルに活躍するプロ集団」というビジョンと「人と価値をつなぐ」「食とくらしを明るくする」「課題解決に貢献する」というミッションを定義したのです。

  • 篠原

    私が中堅中小企業のコンサルタントという仕事に携わるうえで、カネダイさんは中堅中小企業のあるべき姿と感じています。強い事業を育て、大企業ではなかなか実現できないような「人づくり」をされ、地域からも愛される素晴らしい会社です。

  • 佐藤 様

    カネダイの更なる飛躍のためには、アタックスさんの力が不可欠です。私はお二人を単なる外部のコンサルタントではなく、なんでも相談できる相談相手だと思っています。これからもカネダイをよろしくお願いします。