経営分析の仕方~7つの項目から原因を発見する

経営分析をおこなって見るべき指標

経営分析と一口に言っても、色々な指標があります。
経営分析の仕方を学ぶには、まず、経営分析の体系を理解する必要があります。
要約すると下図のようになります。

経営分析の体系

上記の体系図が意味するところは次の通りです。

なぜ7つの項目で見るのか?

良い会社かどうかを総合的に判断する上で基本となる指標は、経営に投下された資金の運用効率を示す「資本利益率」です。

「資本利益率」が高いということは、資金が効率的に運用されて利益を生み出しているということが言えます。

この「資本利益率」を長期的に高い水準に維持するためには、「収益性」「効率性」「安全性」「生産性」「成長性」「損益分岐点分析」「債務償還能力」の7つの観点からバランスのとれた経営体質となっているか、経営状態をチェックすることが大切です。

会社の総合力である「資本利益率」が低下傾向にある場合は、これらの7つの項目を分析することで、資本利益率がなぜ低下してきたか、その原因がどこにあるかを調べられます

これにより問題点を発見することができ、その対策を立てることができます。
このように経営分析→問題発見→対策検討→実行、と経営改善を行っていくことはきわめて重要で、健全な経営をする上での原理原則と言えます。

投資判断にも欠かせない!

また、製造業の会社が新しく設備投資を計画したり、小売業の会社が新規出店を計画したりする時にも、各種指標がどうなるのか事前にチェックする必要があります。

たとえば、投資を実行した結果、資本利益率はどう変化するのか、安全性、債務償還能力をはじめとして財務的バランスが崩れることはないか等、各種の指標をあらかじめチェックしてから慎重に意思決定する必要があるのです。

バブルの時代には、このような経営の原理原則を省みなかった多くの企業が我先に投資に走り、バブルの崩壊によって倒産していったのです。

上図の7つの分析手法の詳細については順番に説明していきますので、詳しくは会計用語集のさくいんから各項目を確認してくださいね。

なお、貸借対照表、損益計算書、損益分岐点を知っていることが経営分析を理解する上では必要となりますので、それぞれについては以下の記事の説明も参考にしてください。
「貸借対照表」とは?~財務バランスをつかもう
「損益計算書」とは?~5つの利益で経営成績をつかもう
損益分岐点分析で利益の稼ぎ方を検討する(1)
損益分岐点分析で利益の稼ぎ方を検討する(2)

 



次の記事:資本利益率でわかる会社の実力~ROA・総資本経常利益率・ROE
前の記事:経営分析の目的~結果を見るだけでは意味がありません
「会計用語集」の目次はこちら


筆者紹介

丸山 弘昭アタックスグループ 代表パートナー公認会計士・税理士
数百社のクライアントについて「経営のドクター」として、経営・税務顧問、経営管理制度の構築・改善、経営戦略・経営計画策定、相続対策・事業承継、M&Aなどを中心としたコンサルティング業務に従事。幅広いネットワークと数多くの実績を生かし、経営者の参謀役、「社長の最良の相談相手」として活躍中。
丸山弘昭の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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