現場力を高めることで会社は大きく変わっていく

すでに何度もメディアで取り上げられていますが、最近、新幹線ホームで掃除を担当する会社、テッセイ(株式会社JR東日本テクノハートTESSEI)について書かれた本を拝読しました。 お客様をお辞儀でお迎えし、7分間という限られた時間のなかで任された役割を全うし、最後にまた礼で終わる、あの会社です。

その内容にとても感銘を受けたと同時に、業種業態に関係なく、すべての中堅中小企業が参考にすべき点が多いと感じましたので、今回はその中から3点ご紹介します。

1.「お客様が何を望んでいるか」を全員が共有する
この会社は、自分たちの使命が「掃除すること」でなく、「お客様へのおもてなし」や「お客様の旅の思い出づくり」であることを全社員が共有していると感じました。

全社員が共有するといっても簡単ことではありません。理解しない・できない社員もいれば、理解しているつもりでも腹落ちできていない社員もいると思います。

しかし、この会社のように、経営陣や現場マネージャーが根気よく伝え続けることで、きっと多くの社員にじわじわ浸透していくのではないでしょうか。

2.「現場で考える風土」を作り上げる
どのような会社にも経営課題があると思います。経営陣がその課題解決の先頭に立つことはとても重要なことですが、現場がもっとも理解している課題については、現場で解決策を考えて、現場で行動していくことが重要です。

現場が、経営陣からの指示待ち族になっているのか、それとも現場で起きている課題に対し自ら向き合う組織になっているかで、その会社のパワーに大きな違いが出ると思います。

3.「実行力」で一流になる
どんなに素晴らしい戦略や戦術を描いても、中途半端な実行では成果につながりません。とはいうものの、決めたことを継続して実行することも簡単なことではありません。

この会社の素晴らしい点は、現場の行動を拾い上げ、評価し、フィードバックしている点です。それが「実行力」で一流になるというモチベーションに繋がっているのでしょう。 かりに戦略・戦術に不十分な点があったとしても、全社員が愚直に実行し続ける組織はそれが大きな強みとなるのです。

これは決して特別な会社の出来事ではないと思います。「うちの社員にいくら言っても無駄だよ。」と諦めては何も進みません。経営者の思いを訴え続け、現場の力を高める、その粘り強さが大きな変革をもたらすのだと思います。

筆者紹介

アタックス税理士法人 代表社員COO 税理士 磯竹 克人
1987年 名古屋市立大学卒。税務・会計の業務を中心に数多くのクライアントに対する指導実績を持ち、親切で丁寧な指導が厚い信頼を得ている。現在は、事業再構築支援、事業承継支援、資本政策支援などを中心にクライアントの問題解決にあたっている。
磯竹克人の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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