“やり切る習慣”で安易な転職回避!~転職理由ランキング1位に疑問

最近、転職理由ランキングの記事をネットで目にしました。35,000人の転職希望者を対象にしたアンケートで、転職理由の第1位は、「ほかにやりたい仕事がある」(12.8%)です。実は9回連続でこの回答が1位です。

私はこれをみて、「本当にそうなのかな?」と疑問を感じてしまいました。「ほかにやりたい仕事がある」のではなく、「今の目の前の仕事をやりたくない」からではないか、と思ったのです。

そもそも、体験したことのない仕事は、どんな仕事なのかわかりません。隣の芝生は青く見えるものです。従って、そうした未知のことにチャレンジしたいという気持ちよりは、今の仕事から逃避したいという気持ちの方がより強いのでは、と思えます。

先日、大手食品メーカーの人事担当者と商談をしていました。その会社は、どんな職種、部署を希望していたとしても入社してまず、現場を知るために顧客のスーパーやお店の棚卸の仕事に就かせます。 しかし、最近ではその配属後、数週間で辞める人が続出して困っていると仰っていました。面接時は、自分の意見をもった面白い人材だと思って採用したものの、自分がやりたい仕事ではないとすぐに辞めてしまうそうです。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。

私は、営業コンサルタントとして、企業の営業現場に入ります。そうした数多くの営業の現場をみて実感するのは、最後まで「やり切る」ことをしていない企業が意外に多いことです。 残業削減やワーク・ライフ・バランスを推奨するあまり、時間がきたら途中で仕事を終了してしまう。決められた時間まで仕事をすればいいというスタンスです。

逆に言えば、うまくいかなければ、別のやり方を試してみるなどして、粘り強く最後までやり切るという行動が少ないのです。仕事のやり方を工夫するという姿勢も見られず、一つのことをやり遂げたという達成感を経験したこともないのでしょう。

登山におきかえると、頂上に着く前に諦めるイメージです。登山中、計画していた時間をオーバーしたり、天候が少しでも悪化したらすぐに下山するとします。苦しい中、せっかく途中まで登っていたのに簡単に引き返すことを繰り返せば、もう別に登らなくてもいいかと諦めます。 登山の面白さが分からないまま、他のスポーツを探します。

もし、最初は多少の無理をしてでも、まず頂上まで一度登ったとしたら、きっとその後の行動が変わると思います。 頂上まで登り切ったという達成感を感じ、次もチャレンジしてみよう!次は工夫をしよう!と考えて、登山にはまるという結果になるでしょう。

仕事において、社員に目の前のことを最後までやりきる経験をさせることが、仕事の面白みややりがいを知る第一歩につながると考えています。その経験の積み重ねで、「やり切る習慣」ができれば、最強の組織ができるでしょう。

この習慣をつくるのに、おすすめの講座が「やりきる習慣をつくる土台マインド養成コース」です。

もちろん、PDCAサイクルを正しく回すことに必要な要素ですが、やり切る達成感を知ることで転職する人も減るのではないかと思います。

筆者紹介

アタックス コンサルタント 山本なつみ

株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ コンサルタント 山本なつみ
東証一部人材派遣会社入社1年目で西日本営業成績1位を獲得。新人ながら新規拠点立ち上げの責任者として1年で黒字化を達成する。
その経験を活かし、営業代行会社の立ち上げに参画し、自らトップセールスとして10,000社以上の販路を開拓しつつ、部長職として20名の部下を統括した。
営業代行支援業務では、電話営業、飛込み訪問、販促ツールの開発など包括的な販路開拓指導が支持され700社の販路開拓に成功。
販路開拓のみならず、食品メーカー新製品プロモーション、大学・官公庁の販促物作成などセールスプロモーションにおいても数多くの実績を残した。
アタックスに入社後は新規販路開拓で培った交渉力や開発力を武器に、中堅中小企業の現場指導に従事。並行して年間100回以上のセミナーを開催し、提案力、コミュニケーションスキルアップでは受講者の圧倒的な変化が支持される。営業のみならず、幅広いビジネスパーソンからの申込が後を絶たない。

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