令和3年を迎えて~経営のニューノーマル(新常識)に挑む一年に!

経営

新年明けましておめでとうございます。

本日1月8日、1都3県を対象とした緊急事態宣言が再発令されました。
昨年からの新型コロナウイルスとの闘いは、長期戦になるでしょう。

ワクチンは、国内外で開発が進められており、いずれは集団免疫の獲得によって終息するでしょうが、今後2年はかかるというのが大方の予測です。

しかし、コロナウイルスを封じ込めたとしても社会経済活動が元に戻ることはなく、これまで我々が当然と考えていた価値観や社会通念、常識が大きく変化し、ニューノーマル(新常態)の時代に突入することでしょう。

名言で知る!ニューノーマル時代で生き残る企業とは

ダーウィン

ダーウィンの進化論は、
「環境変化に適合した生物のみ生き残る」
ということを我々に教えてくれました。

当たり前のことですが、企業も生物と同じで環境変化に適合しないと存続出来ません。

このため、企業は「環境適応業」とよく言われます。

P・ドラッカー

P・ドラッカーは企業が永続する為には、
「事業の目的は唯一、顧客の創造である」
と言っています。

企業は自らの製品・サービスをお客様に提供することで事業が成り立っているのであり、それを買ってくれるお客様がいなくなれば存続できません。

ドラッカーは「顧客の創造」という目的を達成するためには、企業は「マーケティングとイノベーション」という二つの基本的な活動をしなければならないと言っています。

「マーケティング活動」とは、顧客(市場)が抱いてるニーズとシーズを探すことです。

既に顕在化されたニーズのみならず、潜在的なニーズの探求が必要です。

その探求の為には、今回のコロナ禍のような時代の大きな変化から日常生活の変化などに注目します。

より具体的に言えば、顧客・消費者が感じている不便・不満・不安といった「不」を探すことです。

「イノベーション活動」は、より優れ、より経済的な商品やサービスを顧客に提供する活動です。

ジョセフ・シュンペーター

経済学者のジョセフ・シュンペーターは、
「企業家の創造的破壊活動によって資本主義経済は発展する」
「創造的破壊活動には企業家の行うイノベーションが必要である」

と言っています。

さらに、
「イノベーションの本質は既存の技術の組み合わせ、あらたな価値を生み出し、市場を開拓する新結合である」
と言っています。

イノベーション活動は、常に技術革新という狭い概念ではなく、新市場の開拓、新しい販売組織の実現といった、より広い概念で据えることが重要です。

昨年10月、東証マザーズに上場しているChatwork(株)の山本正喜社長と経営トップ対談を行いました。

同社は、コロナ禍でテレワークが急速に進む情況にあって主に社員数300人以下の中小企業に仕事を支えるインフラとしてビジネスチャットを提供することで急成長しています。

同社の事例は、マーケティングとイノベーション活動により「顧客創造」を実現している成功例ではないかと思います。

今回のコロナショックで間違いなくニューノーマルの時代がやってきます。

経営者の皆様は自らが先頭に立ち、ニューノーマルの時代に適応するための変革のビジョンと戦略を示し、社員全員の力を終結して、更に成長発展して頂きたいと思います。

松下幸之助翁

経営の神様と言われた松下幸之助翁は
「好況良し、不況なお良し」
と言っています。

つまり好況期には見えなかった経営の問題点も不況期には良く見える、経営体質改善の絶好のチャンスであるということです。

経営者自らが「変化の時こそチャンスである」という信念と執念でこれから始まるニューノーマルの時代を乗り切ることを期待します。

アタックスグループでは、コロナ禍における労務管理やテレワークに関するお困りの企業様からのご相談を承っております。
ご興味のある経営者は、是非声を掛けて下さい。

筆者紹介

アタックスグループ 代表パートナー公認会計士・税理士 丸山 弘昭
数百社のクライアントについて「経営のドクター」として、経営・税務顧問、経営管理制度の構築・改善、経営戦略・経営計画策定、相続対策・事業承継、M&Aなどを中心としたコンサルティング業務に従事。幅広いネットワークと数多くの実績を生かし、経営者の参謀役、「社長の最良の相談相手」として活躍中。
丸山弘昭の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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