中堅中小企業のM&A成功の秘訣~事業の目利きを味方につける!~

M&Aの成功率は一般的に3割から5割といわれています。
半分が失敗、もしくは当初描いた計画どおりにはいかなかったというのが実態のようです。

最近は、M&Aの話題が紙面に上がらない日はないほど、大企業、中小企業に限らず盛んに行われるようになってきました。

大型M&Aとして武田薬品工業がアイルランドの製薬会社のシャイアーを6.8兆円で買収するという先日の報道もその一つです。
これは日本企業による海外企業の買収総額としては過去最大となるようです。

今回の買収によって武田薬品は製薬業界の世界ランキングで10位以内に躍り出ること、販売エリアを相互に拡大できること、
武田の課題である収益性改善が図れること、などのメリットがあるようです。

一方で、巨額の買収ということもあり、債務が膨らみ財務内容が悪化することが懸念されています。

買収金額が巨額なM&Aも設備投資と同様に、投資した資金を回収せねば成りません。
成功すれば、短期間で飛躍的な成長を遂げることができますが、失敗すれば自社も破たんしてしまうリスクがあります。

M&Aの交渉は時間的な制約があり、限定的な情報をもとに精度が高い分析ができない中で決断せざるを得ません。
事前に全てのリスクを網羅的に把握することは非常に難しいのが実情です。

また、中小企業同士のM&Aでは、買収後の統合がうまくいかなかったケースも良くあります。
企業風土が異なるため、一方が「当たり前」と認識していることでも相手にとっては大きなギャップに感じることが多いのです。

また、人材に限りがあり、買収後の会社を十分に管理できないといったことも、想定したシナジーが発揮できない要因になります。

M&Aの目的としては、新たな販売ルートの確保や、新商材などの受注基盤の獲得、生産設備や工場の拡充、ノウハウや技術力を持った人材の確保、などがあげられます。

買収に失敗しないためには、まず、何をいくらで手に入れたいか、という判断基準を持つことが重要です。

M&Aを成功させている会社は、この販売ルートが欲しいとか、この許認可を保有している工場が欲しいなど、ターゲットが明確です。

そして、どういうリスクが、どういうところに、どれだけあるのか、を把握することが重要なポイントです。

会社ですので、良い点もあれば悪い点もあります。
悪い点はリスクになりますので、それをどうすれば補うことができるか、を考えれば、交渉をスムーズに進めることにもつながります。

リスクを把握するには、自社の調査だけでは限界があり、第三者の調査会社にデューデリジェンスを依頼することが1つの方法です。

先に述べたように、M&Aは限られた時間の中で、必ずしも十分ではない情報をもとに判断せねばなりません。
こうした状況では、経験豊富な専門家にアドバイスを求めることが有効です。

但し、専門家に依頼する場合でも、その選定は慎重に行う必要があります。
その専門家が経験豊富で信頼できるか、という観点は欠かせません。
それに加えて、自社のことを親身になって考えてくれるか、自社とその専門家との相性はよいか、といったことをよく見極めていただきたいと思います。

アタックスグループでは、売り手・買い手のどちらかのアドバイザーとなって、中小企業のM&Aのサポートを行っています

M&Aに関するご相談がございましたらお気軽にこちらからご相談ください。

筆者紹介

株式会社アタックス・ビジネス・コンサルティング 執行役員 坂井 啓宏
1999年 滋賀大学卒。中堅中小企業の業績管理制度構築や事業計画策定等のコンサルティング業務に従事。中小企業再生ファンドの運営にも携わる。現在は、デューデリジェンスや計画策定等の企業再生支援、株式公開支援、買収監査や企業価値評価等のM&A支援を中心にプロジェクトマネージャーとして活躍中。
坂井啓宏の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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