先行指標により将来を見通す~そのなかで言ってはいけない禁句とは?

不確実性が増す経営環境の中で会社を存続させ、業績を維持・拡大していくためには、正確かつタイムリーに数値情報を経営トップにフィードバックし、それを経営改善につなげていく業績管理の仕組み作りが必須です。

イメージこの業績管理の仕組みは、経営サイクル「P(計画をたて)→D(やってみて)→C(問題点などを検討して)→A(最終的な行動へ)」を確実にまわすことを通じて、設定期間内の計画達成を目的とします。

しかし、この経営サイクルがうまくいっていない企業は、C→A→P′が弱いために、計画がスローガンだけとなり、結果として計画達成ができない状況に陥っています。

計画未達成が継続している企業が毎月開催する業績検討会議に出席しますと、会議参加者から「目標未達成となって申し訳ございません。今後、できるだけ目標達成に向けてがんばります。」という発言が飛び出します。しかしこれは業績計画達成の視点からは、禁句とすべきものです。

その理由として、まず、「目標未達成となって申し訳ございません」という発言は、責任感を表した発言ともとれますが、「目標未達成のため、自分の給与を下げてください」と発言した経営幹部は今までになく、この発言を経営者が求めているとも考えられません。

したがって、ここで必要なことは、「なぜ、この結果となったのか」という真因を徹底的に追及した現状分析をおこなうことであり、これが「今後、どうするのか」という改善策に繋がることにより、経営サイクルのC→Aが確実にまわることとなります。

つぎに、「今後、できるだけ目標達成に向けてがんばります。」という発言は、どの企業であっても永続するために必要な当たり前のことです。

したがって、ここで必要なことは、経営サイクルのPで具体的な目標数値が明確になっているはずですので、「できるだけ」というあいまいなモノサシではなく、目標数値達成に向けて必要な改善策を複数提示することが必要です。改善策毎に具体的にどれだけの効果があるのかを数値で示すことにより、経営サイクルのA→P´を確実にまわすことが可能となります。

計画数値の達成は企業を健全に運営していく前提条件であり、今後の企業の永続性を高めるためには、経営サイクルを確実にまわすことが最大の手段です。

筆者紹介

株式会社アタックス・ビジネス・コンサルティング 取締役 錦見 直樹
1987年 富山大学卒。月次決算制度を中心とした業績管理制度の構築や経理に関する業務改善指導を中心としたコンサルティング業務に従事。グループ7社を有す中小企業の経理・経営企画部門出向中に培った豊富な経理実務経験を武器に、経営者、経理責任者の参謀役として活躍中。
錦見直樹の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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