会社の業績はきめ細かい業績管理で決まる!

日頃経営者の皆様は、どのようにして業績管理をして経営をマネジメントしておられるのでしょうか?今回は、会社の業績管理について考えてみます。

そもそも、業績管理とは何でしょう?

ネットで調べると、
「会社の経営業績を迅速かつ的確に把握し、業績管理資料を効果的に活用して、経営業績を向上させていくための経営の仕組み」と書いてありました。

もっと簡単に言えば、「会社の業績を早く、正確に把握するために月次決算を活用して、会社の業績を向上させる仕組み」であると言えます。

今回、業績管理をテーマにしたのは、この業績管理の巧拙によって、会社の業績に差が出ること、更に、この厳しい時代において生き残りの鍵になると考えるからです。

私は仕事柄、多くの会社に伺い、月次決算を通じて経営のご相談をいただいてきました。それらの会社の業績を見てみると、ある法則によって分類されることがわかるのです。それは、業種がどうとか、下請だからとか、ビジネスモデルが違うとかではありません。

例えば、金融円滑化法を利用して返済猶予を受けながら再生に取り組む会社の多くは、毎月の試算表すら見ていないケースが散見されます。試算表を作っていても、出来上がりに数ヶ月要していたり、お世辞にも「正確」とは言えない内容だったりします。

これでは、正しい経営判断が出来ませんし、改善すべき所もわかりません。「売上が元の10億円になれば何とかなるのだが…」といった社長のつぶやきが決まり文句です。

では、この厳しい時代でも利益を計上する会社はどうでしょうか?

当たり前のように、毎月10営業日までには月次決算が出来上がります。月次決算というくらいですから、本決算と同様に発生主義で在庫も計上されています。しかも、会社が見るべきセグメント(部門別・事業別等)に業績が分けて集計されており、予算対比・前年同月対比がされています。

こうすれば、会社のなかで起こっていることや異常な出来事が早く分かり、各部門の責任者も共有できるため、打ち手が早くなるのです。

もちろん、月次決算なんかしなくても、好業績の会社はあり、創業社長の会社に多く見られます。しかし、後継者は同じ経営手法を踏襲できるのでしょうか?

逆に、きちんと月次決算をおこなっていても、なんらかの原因で赤字になっている会社もあります。経営幹部を中心に、折角の経営資料を活用しきれていないなどの原因が考えられます。

しかし、会社は今の業績も重要ですが、10年後に生き残ることの方がもっと重要です。そのためには、長期的な視点で何をすべきが分かる業績管理が絶対に必要で、それを全社で活用する組織風土にする仕組みを作っていただきたいと思います。

右肩上がりの時代は、細かいことをしなくても売上が増加したため、それなりの利益を計上することができました。逆に、縮小する時代は、きめ細かい経営管理をおこなって、常に手を打ち続ける経営が絶対に必要です。

経営者の皆様には、この厳しい時代を生き残っていただくため、今一度自社の業績管理について、経営業績を向上させていくために的確な手が打てる仕組みになっているか?を見直していただくことをお勧めします。

筆者紹介

株式会社アタックス戦略会計社 代表取締役会長 片岡 正輝
1952年生まれ。アタックス税理士法人の前身である公認会計士今井冨夫事務所に入社。現在は、アタックスグループの統括マネージャーとして、広範囲な知識と豊かな経験という両輪を武器に、経営・財務・会計業務を中心に計画経営の推進、経営再構築、事業承継等のコンサルティング業務に従事、経営者の参謀役として絶大なる信頼を得ている。
片岡正輝の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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