突然話を振られても困らなくなる習慣とは?

人材育成

皆さんは次のように、突然、話をするように言われた経験はありませんか?

・忘年会などの宴席で「じゃあ、締めの言葉をお願いしま~す!」と予告なく挨拶を振られた
・朝礼や会議で「今の話、どう思う?」と急に意見を求められた
・発言予定のない会合に出ていて「一言お願いします」と急にマイクを向けられた

これ以外にも、結婚式に出席したところ「今日ご挨拶をお願いしていた人がかなり遅れて参列されるので代わりにご挨拶をお願いします」などと言われることもあるでしょう。

このように突然話をするよう求められると、ほとんどの人が焦ります。

事前に準備をしておくことが重要

こんな場合、どうすればいいのでしょうか?

突然に話すように言われると驚きますよね。

なぜ驚くかと言うと、それは事前に予測していないからです。

と言うことは、事前に予想して準備していたら驚かないで済みます。

つまり、話をするよう言われるかも知れないと思って、事前に準備していれば驚くこともあわてることもないのです。

会議や朝礼、宴会などで「今、発言を求められたらこういうことを言おう」と常に準備しておくことが、突然に指名されることへの最善の策なのです。

筆者が習慣化したこと

実際、私は会議や会合、結婚式などに参加したら話をする予定がない場合でもすぐに話ができるように準備します。

結婚式に参列した際は…

例えば、結婚式出席の際はこのような準備をします。

①式場に行く電車の中などで新郎または新婦のどういう点を誉めるか、自分との関わりをどう紹介するか頭の中で考える
②会場に着いてから、参列者や会場の雰囲気などを見て話に使えるネタはないか探す
③上の材料をもとに頭の中で話のストーリーを大まかに組み立てる

話は長くても5分以内になるようにまとめます。

こういう場での長い話は聞いてもらえませんので、短く切り上げることがとても重要です。

会議や会合に参加した際は…

一方、会議や会合では参加しながら主に次のようなことを考えています。

★今日のテーマの論点は何か
★他の人の発言は論点に沿ったものか、またその発言の根拠は何か
★発言の奥にある本当に言いたいこと、気にしていることは何か

特に意識を向けているのは、3つ目の本当に言いたいこと、気にしていることは何かということです。

人は自分の考えていることを的確に言葉にしているとは限りません。

その言葉の奥にある真意を汲み取ることがコミュニケーションではとても大切です。


よく他の人の発言の言葉尻を捉えて発言する人がいますが、その人の真意を探ろうと意識すれば言葉尻に捉われない、違った発言ができるはずです。

言葉よりもその人の気持ちをもとに発言ができるからです。

こうした視点で発言を聞いていると、突然に意見を求められても何かしら場に貢献できることが言えるようになります。

まとめ

大事なことは、その場しのぎの発言をすることではなく、その場に貢献できることを話せるように準備することです。

しかし、こうした準備をしても発言の機会は来なかった、というのが大半の結末です。

でも、私はそれで充分だと思っています。

こうした準備を常にしておくと話のネタや言葉が増えて話し方のとてもよい勉強になるからです。

はじめは難しく感じましたが、続けていると次第に慣れてきます。

今では、こういう話をしようと考えることが楽しみでもあります。

突然に話を求められた際に落ち着いて話すことができると人からの信頼感も高まります。

皆様もぜひ上に述べたことを習慣にされてはいかがでしょうか?

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筆者紹介

l_yokota

株式会社日本話し方センター 代表取締役社長 中小企業診断士 横田 章剛
1983年 神戸大学卒。メガバンクで、国内・海外の勘定系システムの開発、ガバナンス業務、銀行決算・銀行税務の取り纏めなどに従事。2007年 アタックスに入社し、グループ全体の経営企画、総務、経理、法務等の間接部門を統括。2016年、日本話し方センターの代表取締役社長に就任。研修等で話し方の指導に従事。
横田章剛の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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