シェア金沢~様々な人が集う、ごちゃまぜの街【第149回】

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シェア金沢~様々な人が集う、ごちゃまぜの街【第149回】

金沢市の郊外に「シェア金沢」という地域がある。一言で言えば、様々な人々が一緒に暮らす・集う、いわば「ごちゃまぜ」の街である。様々な人の中には、高齢者や障がい者、大学生など多様な人々がいる。

事業の主体は、社会福祉法人佛子圓、そのルーツは宗教法人行善寺である。現理事長である行善寺の元住職であった祖父は、貧困でお寺に預けられ、幼少期に育てられるとともに、悲惨な戦争体験もした。

そうした事情もあり、自身が住職であったお寺で、既に昭和35年頃から戦争孤児や身寄りのない障がい児を引き取り、世話をするという、まさに駆け込み寺の使命を果たす立派な住職であった。

そのお寺を預かる祖父である住職の背中を見ながら育ったのが、現理事長雄の谷良成氏である。現理事長は社会福祉事業をより充実強化していくため、社会福祉法人佛子圓を設立し、各地域で様々な社会福祉事業を展開し、既にその事業は70を超す。

今回取り上げた「シェア金沢」は、その1つの事業体であり、金沢市の郊外の緑豊かな11,000㎡の広大な敷地にある。ここは、元は結核病棟などのあった病院の跡地で、そのすぐ前には刑務所もあり、荒れ果てた場所であったが、ここに20数億円の投資をし、3年前に建設した街である。

テーマは「ごちゃまぜ」であるので、ここには「サービス付き高齢者向け住宅」が32戸、「アトリエ付き学生向け住宅」が2戸、そして「学生向け住宅」が6戸、さらには児童入所施設(30名)等があるが、全て満杯で、シェア金沢の総居住者は約80名である。

この他、ここでは放課後の学童保育や、障がい者の就労移行支援事業、様々な文化事業、さらにはレストラン事業や近隣の農家の農産品の直売事業も行っている。このため、他地域からの入込客も1日100人以上である。まさにここは老若男女、障がい者・健常者、地域住民・よそ者等を問わず、素敵な空気が漂うまさに「ごちゃまぜ」の空間である。

なお、サービス付き高齢者住宅32戸に住む人々は、半分が県内、半分は県外、県外の半分は東京圏であり、男性の単独高齢者が多いという。また「アトリエ付き学生向け住宅」2戸は、現在は、金沢美術大学の学生が、一般の学生向け住宅は、金沢大学の学生が住んでいる。

ちなみに、気になる家賃であるが、「サービス付き高齢者向け住宅」が平均月15万円、学生は1ⅬDKで月25,000円である。但し学生はシェア金沢で月30時間のボランティアが義務である。シェア金沢に住む高齢者の大半も、敷地内の小売店でニコニコ顔で販売をする等ボランティア活動をしていた。ここは、未来の私たちの理想郷である。

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