おおむら夢ファームシュシュ~第6次産業が空洞化を救う【第135回】

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おおむら夢ファームシュシュ~第6次産業が空洞化を救う【第135回】

モノづくり産業や商業に関する企業数が年々減少する中、2次産業の機能と3次産業の機能を合わせ保有する第6次産業(ビジネス農業体)の数は、右肩上がりに増加している。

事実、農林水産省の統計を見ると、平成21年当時11,064事業所であった第6次産業数は、平成26年統計では14,333事業所となっている。この僅か5年間で3,269事業所、率にして29.5%もの大幅な増加である。

こうした傾向は歓迎される動きである。というのは、わが国の食料自給率は、今から55年前の1960年当時79%であったが、その後工業化社会、ソフト・サービス化社会への意向の中で、年々減少し、今や39%に低下してしまっているからである。

同様に産業構造を高次化させた、欧米先進国の自給率を見ると、アメリカが127%、イギリスが72%、ドイツが92%、フランスが129%、そしてイタリアが61%などとなっている。

その意味では、日本だけが農業の産業化・高付加価値化がうまくいかなかったのである。こうした極度に低い食料自給率は、国家・国民の未来にとって極めて危険であるといえる。というのは、近年頻発する天変地変に加え、世界の人口は今後とも爆発的に増加していくことが決定的だからである。

ちなみに現在約71億人の世界の人口は、2035年には87億人、そして2050年には96億人と予想されている。つまり食料供給が間に合わないのである。

こうなると、当然のことながら世界の国々は、自国民の食の安全を担保するために、輸出額を調整することになる。

わが国は、食糧安保のためにも、食を通じて世界の人々に貢献するためにも、第6次産業の更なる生成と発展が強く望まれているのである。

こうした危機意識をもって、近年、地方に存在する元気な第6次産業を調査して歩いているが、先般訪問調査した有限会社シュシュも期待される第6次産業であった。場所は長崎県大村市、長崎空港からは車で15分位走った大村湾が一望できる丘の上である。

創業は1996年、現社長の山口さん等若者4人が、自分たちが丹精込めて作ったブドウや梨・イチゴなどの農産品の直売することからのスタートであった。

それが今では、農産品の加工場から小売店、さらにはレストランや収穫体験までも可能な「おおむら夢ファームシュシュ」として、年間売上高7億円の企業にまで成長発展している。

ユニークかつ楽しいイベントも頻繁に開催しており、今や年間入込客は約49万人という。

 

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