きのとや~いい会社とは社員の成長する会社である【第118回】

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きのとや~いい会社とは社員の成長する会社である【第118回】

「いい会社とは社員の成長する会社である」これは北海道札幌市に本店がある菓子製造小売業である「株式会社きのとや」の長沼社長の言である。

北海道は美味しいお菓子を創る条件が多く揃っていることもあり、全国的に著名な「お菓子屋さん」が数多くある。六花亭製菓や柳月等がそうであるが、その大半は戦前や戦後間もなくのオープンであり、歴史のある企業である。しかしながら、当社の創業は、1983年、しかも菓子職人でもない長沼さんがスタートしている。

創業のきっかけは、色々な職業を経験し、どの職業も満足いくものではなかったが、「お菓子屋さんに買い物に来る人はいつも笑顔…、どうせなら、人を笑顔にさせることのできる商売をやったらどうか…」というヒントを家族からもらい、お菓子屋さんを始めたという。

長沼さんは、お菓子についてはドシロウトであったということもあり、当初はお菓子の仕入れ小売で事業を始めた。しかしながら、これでは「きのとや」の特長がなく、顧客の評価は芳しくなかった。

このため、やはり「自分で売るものは、自分で考えて自分で創る」、つまり、製造小売りの菓子店の必要性を考えていた時、ドシロウトが菓子屋を開店したといううわさを聞き付けた市内の有名店でチーフをしていたK氏が「理想のお菓子」を創りたいと、入社している。

そして現在の「自分で創り・自分で売る」をモットーにした経営がスタートしている。

しかしながら、当初、老舗の有名なお菓子屋さんが数多く存在する札幌市内での店頭販売は、おいしいお菓子とはいえ、ブランド力がなく、中々、市場の評価を受けることができなかった。

そこで、長沼氏は苦肉の策で、ピザやお酒類はともかく、おそらく日本初となるお菓子の宅配を始めた。具体的には「お菓子の配達をします…」と書いたチラシをまいたり、電話をしたり、各家庭を訪問しての注文取りなどを始めた。

こうした努力が実り、「きのとや」のお菓子と、親切丁寧な経営は、次第に顧客からの支持を高めていった。努力の甲斐あって、現在は社員数300名、売上高は36億円、店舗も札幌を中心に9店舗まで拡大している。

2014年4月採用の新人24名と、今や北海道を代表する雇用貢献企業にまで成長発展しているが、その入社式の折、長沼社長は当社の経営理念「いい会社をつくりましょう」「いい会社とは社員の成長する会社です」と、新入社員を激励している。

「きのとや」がなぜ今、顧客はもとより求職者に注目されているかの訳がここにある。

 

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