顧客の高い支持を受け、頑張る「ツマガリ」【第114回】

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顧客の高い支持を受け、頑張る「ツマガリ」【第114回】

経済センサス(2012年)によれば、全国には「菓子小売店」が約37,000店舗ある。しかしながら、近年は菓子需要そのものは、ほぼ横ばいで推移しているが、店舗数はというと、「コンビニエンスストア」や「総合スーパー」、さらには「食品スーパー」等の攻勢もあり、今や20年前の半分近くに激減している。

こうした競争厳しい業界ではあるが、全国各地をこまめに歩いてみると、顧客の高い支持を受け全国チェーン店がかなわないと高い評価をしている「菓子小売店」も多く存在する。

その1社が、兵庫県西宮市に本店を有する「有限会社ツマガリ」である。当社の創業は、今から27年前の1987年、現社長の津曲孝氏がそれまで勤務していた有名菓子店を脱サラし、奥さんと二人で現在地でスタートしている。

津曲社長は、宮崎県の貧しい農家の出身で、家計を助けるため15歳で上京し、まずは倉庫の荷役作業員として、その後、知人の勧めもあり、17歳で洋菓子店に就職し、現在の基礎をつくっている。

その後も海外修業や著名なお菓子屋さんに招かれ、菓子職人として働いていたが、37歳の時、サラリーマンの限界と、理想のお店を創りたいと独立開業している。

苦労の連続であったが、この間の前へ前へ…という努力が実り、現在は売上高は20億円、従業員数は正社員90名、パート社員は160名、計250名という、業界では有数の規模にまで成長発展している。

驚くべきは、路面店は本店1店舗しかなく、あとはテナント店が大丸百貨店の梅田店と神戸店の計3店舗であるが、その売上高はなんと20億円である。ちなみにその内訳は、本店が10億円、百貨店が10億円である。なお甲陽園にある本店は店舗面積が僅か17坪であり、いかに本店が繁盛しているか容易に想像できる。

当店の繁盛の秘訣は多々あるが、ここでは2点のみ指摘しておく。

第1点は、素材への徹底したこだわりである。多くの菓子店ではその使用する原材料を外注に頼っているが、当店ではバターもジャムもチョコレートも使用するほとんどの原材料は自製、しかも手作りである。

またお菓子作りに使用する牛乳や栗等は、こだわりの農家に委託生産、かつその牛乳は放し飼いの乳牛からとこだわっている。さらには使用する水も、紀伊半島のある洞窟から湧き出る、最高の水を使用している。

こうしたお客様に本当にいいものを食べてもらいたいという強い思いと、努力が本物志向の全国の顧客の高い支持を集めているのである。

第2点は、ギフト菓子重視の経営である。当社は創業当初は、生菓子のみを製造小売りしていたが、生菓子だけでは商圏の拡大に限界を感じ、当時地域にはあまりなかったギフト菓子に主事業を転換するとともに、その販売を独自開発した通信販売ソフトで全国各地に拡大していく。ちなみに、今やギフトの比率は約90%である。

 

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