社員が幸せになる会社を目指す「LFC」【第109回】

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社員が幸せになる会社を目指す「LFC」【第109回】

名古屋駅から東海道線で大垣方面に30分ほど走った穂積駅からタクシーで15分ほど行ったところに「LFC」という社名の中小企業の本社がある。主事業は物流業務と通信販売業務、現在の社員数は約130名である。

当社の設立は、今から約10年前の2003年、現社長である井上武氏が数名のスタッフとスタートしている。もう少し詳しくいうと、現在も井上社長が会長を務めるアパレルメーカーである「ラブリークイーン」の物流事業部であったが、お互いになれ合いにならないようにするためと、適度の緊張感を持った企業関係を構築するため、本隊を後継者にバトンタッチし、自身はあえて分社会社の社長としてスタートしている。

しかも創業に際して、「ラブリークイーン」からの出資を仰がず、あえて井上氏や社員が出資し、理想を追求したしがらみのない別会社として創業している。

設立当初は、当然のことながら「ラブリークイーン」の物流業務の仕事が、ほぼ100%であったが、その後、計画通り、新規取引先の開拓と新規ビジネスの創造に注力してきた。その苦労と努力が実り、今や「ラブリークイーン」の取引依存度は約50%に激減し、他社売り上げが約50%にまで増加してきている。

また準備に準備を重ね、2011年より本格スタートさせた新規事業である健康食品や化粧品さらにはアクセサリー等の通販事業も、今や売上高の10%程度までに高まってきている。

業績もすこぶる順調で、2009年当時3.7億円の売上高は、年々増加し2013年では5.2億円にまで高まってきている。そればかりか利益率もこの間、安定的に5~8%である。

こうした当社の快進撃の意要因は、マーケティング力や新商品開発力さらにはワンストップサービス力等多々あるが、あえて言えば、創業者である井上社長が打ち出した経営戦略が社内外の関係者の多大な指示を受けたからといえる。

井上社長が打ち出した経営戦略は、企業の目的を上場や規模さらには勝敗等にはおかず、社員や顧客の幸せに置き、この間愚直一途に人間第一主義経営、とりわけ「社員尊重の経営」を実践してきたのである。

この間、井上社長らが実践した社員思いの経営・社員尊重の経営をより具体的に言えば、「実質定年制廃止」・「積極的な障がい者雇用」・「毎日約40分もかけた全員参加の温もりのある朝礼」・「実質ノー残業経営」・「社員のための健康管理センターの建設」・「全社員参加しての経営方針書の策定」さらには「経営の超ガラス張り」等々である。

「社員のモチベーションの高い会社・ぬくもりのある会社で、業績が低迷している会社等歴史上存在しない…」が筆者の研究成果であるが、当社もそれを見事に証明してくれる。

当社の通用門の上部の壁に「このドアを通る人がわが社でもっとも大切な人々です…」とあるが、この言葉に偽りはなかった。

 

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