サンコー~企業の盛衰は経営者で決まる【第101回】

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サンコー~企業の盛衰は経営者で決まる【第101回】

好不況に一喜一憂する景気期待型企業(景気連動型企業)が多くを占めるが、全国各地の現場をこまめに歩いていると、好不況を問わず、その業績がほとんどぶれず、快進撃を続けている企業もことのほか多い。

しかも、こうした元気印企業はどんな業種でも、どんな規模でも、またどんなに交通利便性が悪いロケーションでも存在している。こうした現実を踏まえると、企業経営に関する諸問題は全て「外ではなく内」にあるといえる。

内なる問題とは人財・技術・情報・財務・理念・戦略等多々あるが、その中で最たる問題は人財問題、つまり価値ある人財の有無やそのモチベーションのレベル、さらにはそうした人財が入社し、育つ組織風土の有無といえる。

もっとはっきり言えば、このことこそ最大・最高使命と理解認識し、日夜そのための努力を惜しまない経営者の有無といえる。

経営者の経営の考え方・進め方、とりわけリーダーシップの果たし方により、企業の業績はどうにでもなるということを、示してくれた名経営者に先般お会いしてきた。

企業名は株式会社サンコー、経営者は下泉会長(前社長)。本社所在地は大阪府四条畷市。主製品は金属フレキシブル継手の総合メーカー、社員数は60名である。

当社の創業は1986年。その時期、下泉会長は関西地区最大手の会社に在籍し、当社とは縁もゆかりもない立場であった。

ともあれ、当時のサンコーは、創業の動機が不純であったのか、経営者の経営姿勢や能力に問題があったのかは定かではないが、

下泉会長が再建社長として社長業を引き受けるまでは、万年赤字会社といった企業であった。

こうした状況の中で、あえて社長を引き受けた下泉現会長であるが、なんとサンコーは翌年から右肩上がりの業績になっていくばかりか、万年赤字会社が万年黒字会社に変貌していくのである。

もとより、人員整理をしたわけでも、労働強化をしたわけでも、最新鋭の機械設備を導入したわけでも、さらには優秀人材の確保をしたわけでもなかった。

当時当社が保有している人財を中核とした内部の経営資源だけで、翌年には30%以上も業績が拡大したのである。

その折、下泉現会長がどんなリーダーシップを発揮したかを詳細に述べる紙面の余裕がないので、ここでは2つだけ述べる。

第1は、下泉現会長の仕事に対する姿勢である。毎朝6時15分には出社し、一人で社内外の5Sに取り組むとともに、社員が仕事に取り組みやすい環境整備に尽力した。そればかりか、退社は社員の誰よりも遅く、ほぼ毎日夜の11時過ぎだった。

第2は当時30名いた社員を3名ずつに分け計10回、勤務時間中に職場に対する不平・不満や要望・意見を真摯に聞くとともに、この会社を良くしたいという熱き思いを伝え続けた。そればかりか、社員と家族を重視する温もりのある経営を実践し続けたのである。

こうした努力を続けていくと、当初は疑心暗鬼であった社員は徐々に心を開いていき、そのモチベーションは飛躍的に高まり、結果として業績は工場していったのである。

 

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