アイエスエフネット~弱き人々を雇用する【第71回】

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アイエスエフネット~弱き人々を雇用する【第71回】

東京メトロの青山1 丁目駅近くに「アイエスエフネット」という社名の人にやさしいIT企業がある。

当社の創業は今から11 年前の2000 年であるが、現在の社員数は約2,000 人。その拠点も全国ばかりか今や海外まで拡大している。

創業者であり、現社長の渡辺氏は、外資系IT企業のエンジニアであったが、スピンアウトし、「雇用の創造と人間尊重の経営」を大義に掲げ、仲間数名とスタートしている。

当社が近年注目されるゆえんは、僅か10 年で社員数が2,000 名を超えるまでに急成長している企業ということもあるが、より重要なことは、当社がこの間、掲げた大義を軸に、愚直一途に経営道を邁進しているからである。特筆されるのは、当社がこの間、創造確保した2,000 名の社員のおよそ3 割から4 割は現・元を問わず、障がい者やニート・フリーターあるいはシングルマザーといった社会的弱者と呼ばれる人々である。

当社に、なぜいわゆる元・現を問わず、社会的弱者と呼ばれる社員がこれほど多く集まってきたのであろうか…。その理由は、当社の大義、とりわけその採用方針にある。 つまり、創業まもない中小企業ということもあったが、“まじめに働きたい人、この指とまれ!”方式で、来る人拒まずの姿勢で社員を採用してきたからである。

渡辺社長は、求職者が持参した履歴書を当初ほとんど見なかったという。この結果、過去の経歴が邪魔し、働きたいけれど職場がなかった真面目な人々が、当社に採用されたのである。

社員の中に、元障がい者や、現在も障がいがある社員がいたということは、当社へ入社した後、頻繁に開催している社員とのコミュニケーションの場で、渡辺社長は知ったという。しかもこうした社員の中には、会社の主要戦力になっている人が、多々いたのである。

ならばと、2006 年には堂々と5 大雇用宣言をしたのである。

5 大採用とは、

(1)ニート・フリーター (2)障がい者 (3)ワーキングプア (4)シニア (5)引きこもり である。

こうした活動はさらに進化し、今やそれに加え、難民やホームレス、DV被害者等10 大雇用宣言をしている。当社のホームページを見ると、2020 年計画というものがある。その1 つに2020 年には障がい者等社会的弱者を1,000 人採用し、25 万円の給料を払うと明文化している。

当社のこうした経営姿勢に対するエピソードは多々あるが、その1 つを紹介する。それはある社員の奥様が家族懇談会の中で言った話である。

“もし私の主人が当社を辞めるというなら、私は主人と離婚します。こんなにも主人や家族のことを大事にしてくれる会社を裏切るなんて許せませんから…”と。

 

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