王貞治選手~強い組織にみる強さの必然(2)【第2回】

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王貞治選手~強い組織にみる強さの必然(2)【第2回】

前回は「強い組織にみる強さの必然」としてV9時代の読売ジャイアンツの長嶋茂雄選手を取り上げましたが、今回は(2)として、もう一人の立て役者である王貞治選手を取り上げます。

王選手については今さら何の説明も必要ないと思われます。昭和34年(1959年)から昭和55年(1980年)までの22年間の現役生活で、ホームラン王15回、打点王13回、首位打者5回のタイトルを獲得し、そのうち2回は三冠王に輝いています。また通産本塁打の世界記録756本の達成で国民栄誉賞の第一号にも選ばれています。

まさに達成された記録と実績によって、日本のプロ野球史上最高のバッターのお一人であることに異を唱える方はおられないでしょう。

そんな王選手はともすると天才という捉え方がなされます。もちろん天才であることに何の異論もないのですが、この天才選手は練習のしかたもすさまじかったようで、まさに鬼気せまるような練習をされていたようです。そういった意味では天才でもあるが努力の人でもあったようです。

個別練習においても一番バットを振っているのは王選手だったようで、チームの中心バッターであり、毎年毎年連続してホームラン王のタイトルを取り続ける王選手が一番練習をされている。

これではまわりの選手は練習をせざるを得ない状況が、もう自然に作り出されていたのだと思います。

まさに川上監督が述べておられるとおり、王・長嶋の存在がチーム作りに直結していたのだと思われます。

V9時代の読売ジャイアンツでは、コーチの大切な任務のひとつが、練習をし過ぎる選手に対して、個々の体力や技量に合わせてブレーキを掛けてあげることだったとのことですから、これはもう他のチームとは次元の違うチームであったと想像されます。

「鯛は頭から腐る」と言います。ビジネスの世界でも、組織の長たる者が適当に手を抜き、その場をしのぐようなことばかり行なっていると、組織は時間をかけて必ず弱体化します。

しかし逆のケースは組織の体質を強化することにもつながります。長嶋選手・王選手はプレーが華麗であったから価値があったのではなく、存在そのものが組織全体に及ぼした影響力にこそ、真の価値があったことを学び取りたいものです。

(おわり)
2013/10/08

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筆者プロフィール

fukuyama福山義人氏 元 (株)CSKホールディングス社長
株式会社マネジメント・サポート 代表取締役 福山義人氏1949年生まれ。慶應義塾大学卒業後、現(株)SCSKに入社。創業オーナー大川功氏に師事し、新規顧客開拓担当、営業マネジャー、管理部門マネジャーを経て、2005年代表取締役社長に就任。退任後、(株)マネジメント・サポート設立。現在は、創業オーナーに仕えた経験と自らの社長経験をもとに、若手経営者へのサポート及び講演活動等に従事。

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