事業承継を成功させる鉄則とは?【平等ではなく”不平等”のすすめ】

事業承継を成功させる鉄則とは?【平等ではなく”不平等”のすすめ】

あなたは経営者としてこんな経験をするかもしれません

相続は「平等」にすべきだと思っていたけど・・・

  • 後継者に自社株全部を渡したいのに、妻が子供の平等にこだわっている
  • 後継者とそれ以外の子どもたちで財産に差がついてしまう
  • 財産の大半が自社株のため、どう分けてよいのかわからない
  • 先祖代々の土地と自社株はまさか売るわけにもいかないし…
  • 自社株の株価がわからず平等に分ける方法が分からない
  • 相続させるのに、高額な納税資金をどうすればよいのか…

  • 後継者に自社株全部を渡したいのに、妻が子供の平等にこだわっている
  • 後継者とそれ以外の子どもたちで財産に差がついてしまう
  • 財産の大半が自社株のため、どう分けてよいのかわからない
  • 先祖代々の土地と自社株はまさか売るわけにもいかないし…
  • 自社株の株価がわからず平等に分ける方法が分からない
  • 相続させるのに、高額な納税資金をどうすればよいのか…

このような問題を抱えている方が多くいらっしゃいます。これらの問題は、
「財産は、子供たちに平等に分けなければいけない!」
と思い込んでしまっているがゆえに招いてしまっています。

平等に分けないと兄弟げんかしてしまうのでは?将来もめることだけは避けたい・・・。
平等にしなければとお考えの方は、もしかしたら勘違いしているかもしれません。


事業承継を成功させる鉄則とは?【平等ではなく”不平等”のすすめ】

自身が経営する会社は、創業者である父から継いで2代目。
その会社には3代目にあたる息子2人が入社しています。
将来、長男を社長に、次男を副社長にしたいと考えています。

現在自身が所有する自社株は、事業承継の際には長男にすべて渡そうと考えています。

創業者である父は、会社に関係ない弟や妹にも自社株を分け与えてしまい、社長は弟や妹から株を集めるのに苦労した経験があります。この苦労を長男には味わわせたくありません。

もちろん、一度に長男に自社株を渡すととんでもない税金がかかってしまうため贈与税が払える範囲で少しずつ渡していきたいと思っています。また、贈与しきれなかった分は、相続で長男に渡す予定です。

しかし、長男だけに自社株を渡したいと話したところ、妻には反対されてしまったのです。

妻の言い分はこうでした。
「長男と次男、2人とも会社を継いでくれようとしているのに、なぜ2人平等に自社株を分けないのか?」
というものでした。

妻からすれば、2人とも可愛い子供。
長男だけに自社株を渡すのは、不平等だと反対したのでした。

年齢的に2年後には事業承継をしたいと考えていた社長は、この妻の反対に困惑してしまいます。

まず考えなくてはいけないのは分け方ではない!

子供2人に財産を分けようとする場合、
どのような問題が発生するのか?
どのようなことを検討しなければいけないのか?

まずは次のことを整理することからはじめましょう!

  • 自社株を平等に分けるとどのような問題が発生するのか?
  • 兄弟喧嘩がはじまると安定した会社経営が難しくなる?
  • 自社株の承継先は長男で本当に大丈夫?長男の次は誰が承継?
  • 平等な分け方ってなに?
  • 確実に財産が渡るようにするには?
  • 自社株をもらえなかった次男が不満を持ったら?
    など・・・

平等に分けると会社経営が不安定になることも?!

自社株を平等に分けてしまうと、仲良く経営しているうちは良くても
そうでなくなった場合、会社経営が不安定になってしまいます。
そこで、次に株の分け方と承継先について見ていきましょう!

株の分け方

安定した会社経営という視点からは、兄弟の自社株の持ち分に差をつけるべきです。

例えば、
・特別決議が可能になる66.7%を長男に。次男には残りの33.3%を。
・普通決議が可能になる50.1%を長男に。次男には残りの49.9%を。

安定した会社経営のためにこのように差をつけたとしても、本当に喧嘩別れになってしまう場合には、相手の株式を買い取る必要も出てきます。

喧嘩別れのリスクまで考えるのであれば、100%を長男に、という考えもあると思います。

株の渡し方

自社株の渡し先は、長男・次男の相続、つまりその配偶者や孫まで見据えて検討します。
次の代は「長男が社長」として承継するとして、その次はどのようにお考えでしょうか?

長男の子供が継ぐ可能性が高い、ということであれば、長男に多く(またはすべて)の自社株を承継するということで良いでしょう。

しかし、次男の子供が継ぐ可能性がある場合、はたして自社株の承継先は長男で良いのでしょうか?

また、長男の子供が継ぐ可能性が高いにも関わらず、次男にも自社株を平等に分け与えた場合、
その次男が急逝した際には、自社株は次男の妻や子供たちが相続することになります。

そうなると、株は分散し、安定した経営をすることが難しくなってきます。
また、一度分散した株を集めるのは、二代目である社長が経験した通り、苦労することでしょう。

それでも平等に分けることにこだわるなら・・・

そもそも、平等な分け方とは何でしょうか?
平等な分け方については、大別すると次の2つの考え方があります。

① 単純に長男と次男で1/2ずつ
② 自社株を除いて1/2ずつ(自社株は長男に)

また、①についてはどう分けるのか?という点でも
③ 自社株も分ける対象として平等に分ける
④ 自社株にこだわらず、金額が平等になるように分ける

以上をまとめると次のようなマトリックスになります。

社長と奥様にとって、どれが平等なのかをよく話し合うべきです。
「平等な分け方」について決まれば、社長の想いを確実なものにするため、
贈与で渡していくことはもちろん、万が一のことを考えて遺言書を作成すべきです。

贈与や遺言の場合、遺留分の問題が発生することも頭に入れておく必要があります。

例えば、上記の「②自社株を除いて1/2」というケースでは、
次男の取り分が遺留分である法定相続分の1/2、つまり1/4に満たず、次男が長男に対して遺留分を請求することも考えられます。

このようなことに備えて、自社株の一部を金銭に換えて次男に渡せるものを増やす、ということも考えられます。

金銭に換える方法には、以下の2つの方法があります。
・自社株を金庫株として会社自身に買い取ってもらう
・ホールディングス会社を設立して、その会社で買い取ってもらう


一生に一度の事業承継を失敗しないために!

以上のように考えてみると、成功する事業承継に唯一無二の正解!
というものがあるわけではありません。

社長の財産状況や会社の経営状態、家族関係など、さまざまな要因で“正解”は変わってくるものです。
将来も含めて、皆様にとってどのような状況になることが望ましいか、一緒に考えていきましょう!

事業承継は失敗できません。事業承継を成功させるには、実際にあった事例を見ていただくことをおすすめします。
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