新入社員の定着率向上策!~OJT指導者を教育しよう!

人材育成

今年も新入社員が入社する季節を迎えました。少子化の影響から採用に苦労された企業も多いのではないでしょうか。 多大な労力をかけて入社頂いた新入社員です。簡単に辞めてもらっては困ります。定着こそが重要です。

今回は定着の為に必要なポイントとして3点をお伝えしたいと思います。

1点目:指導者は、ビジネスマナーについてお手本を示しましょう

イマドキの新入社員は就職活動段階で、ビジネスマナーを学んでいる方々が多いと感じます。 筆者も新入社員研修の講師を毎年していますが、年々“スマート”な方が増えていると肌で実感しています。 そんな新入社員が仕事を始め、マナーを身に着けていない先輩や指導者を見たときに、どの様に感じるかは説明するまでもないでしょう。 大きな期待を持った新入社員を幻滅させない為に、指導者が行動を律することが重要です。

あいさつや言葉遣いなどは毎日の繰り返しが習慣になります。良いビジネスマナーを習慣にする為には、日頃の環境に目を向ける必要があります。指導者にも自らの習慣を振り返らせ、率先垂範を促しましょう。

2点目:指導者と新入社員が密にコミュニケーションをとれる仕掛けを用意しましょう

10年前と今の新入社員では、コミュニケーションについて“受け身”の姿勢が強くなっていると感じることがあります。例えば、新入社員研修で受講生同士がディスカッションする場合、昔はテーマに沿って勝手に議論が始まりましたが、今は議長等の役割分担を決め、議論の進め方をレクチャーしなければ、ディスカッションがスタートしないことがあります。

こうした新入社員は、職場でも指導者からのアプローチを待っています。他方で、指導者も新入社員からの“相談”を待っているならば、一向に成長のためのコミュニケーションが生まれません。 指導者とのコミュニケーションがない新入社員は、「会社が自分の成長に関心が無」と感じ、モチベーションが必ず下がります。

最低一週間に一度、指導者と新入社員が15分でも話し合う場を、会社の仕組みとして提供することが必要と考えます。その際、面談記録シートなども用意すると良いでしょう。

3点目:指導者に指導者教育を施し、指導経験を自信に繋げましょう

新入社員が高いモチベーションを維持しながら、「この会社で成長したい」と感じ続けるためには、会社として、その環境を作る指導者への支援が必要です。 面談の仕方のレクチャーや、指導者同士が悩みを共有できる場の設定など、会社で企画できることは多々あります。

また、特に重視していただきたいのは指導者の“自信”です。 仕事のマニュアル等が整備され、指導育成のツールが整ったとしても、指導者に「まだ、私には指導は無理」あるいは「人を指導するなんておこがましい」という奥ゆかしさがあると、せっかくの仕組みがうまく機能しません。 会社から「1年後にはこの仕事ができるようにさせて欲しい」という、一部強制的な後押しも支援の一つと考えます。

指導者の自信を培うには、指導能力の向上に加え、いろいろな悩みを乗り越えてきたという指導経験が必要です。経験を積ませることに目線を向けてください。 新入社員が会社に新しい風を吹き込み、共に働く仲間として輝くために、指導者への支援をぜひとも強化してください。

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筆者紹介

株式会社アタックス・ヒューマン・コンサルティング 取締役 永田 健二
1999年 静岡大学卒。中期経営計画策定支援、組織風土分析支援、人事制度構築支援、人事制度運用支援などに従事。新入社員研修、中堅社員研修、管理者研修、各種個別研修など研修講師としても活躍中。
永田健二の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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