成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

財務研修講座 決算書が読めて活用できるようになるシリーズ⑮ キャッシュフロー計算書を使いこなすには?

      2020/03/20

本日は、キャッシュフロー計算書について解説します。

現代経営ではとても重要な決算書です。
キャッシュフロー計算書を活かすことで、資金繰りが好転しますし、結果的に利益アップにもつながります。

以下、キャッシュフロー計算書のチェックポイントを解説します。

1.利益+減価償却費と営業キャッシュフローのギャップは?

キャッシュフロー計算書の最初の括りは、営業キャッシュフローです。
これも大きく2つに括られます。
①利益+減価償却費によるキャッシュフロー
②売上債権、在庫、買入債務などの運転資金の増減によるキャッシュフロー
この2つのキャッシュフローを足したものが、営業キャッシュフローです。
理想的なキャッシュフローは、①と営業キャッシュフローがほぼイコールというものです。

売上高が増加すると、売上債権が増えたり、次の商売に備えて在庫が増えたりしますが、これは、②をマイナスにする効果があります。
となると、せっかく①でキャッシュフローが出ても、②でキャッシュアウトしますので、結果、①と営業キャッシュフローにギャップがでます。
つまり、①の金額ほどにはキャッシュフローが得られないとなります。

特に工夫をしないと、このような状況になりがちです。
これを防ぐには前回の貸借対照表の使い方で説明したような資産の管理を行うなどのことがポイントになります。

2.営業キャッシュフローと返済額のバランス

営業キャッシュフローの下には、投資キャッシュフローがあります。さらにその下には、返済が主に出る財務キャッシュフローがあります。
投資キャッシュフローは、数年に一度の大規模なものがある場合、大きくマイナスになりますが、通常であれば、それほど大きなキャッシュアウトにはなりません。営業キャッシュフローの中にある減価償却費を超えない範囲で行われることが多いと思います。

営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合算したものを
・フリーキャッシュフロー
といいますが、このフリーキャッシュフローは、その下にある返済の原資になります。

フリーキャッシュフローがマイナスだったり少額だと、返済に困る、となります。
よって、手持ちの預金を取り崩して返済します。

このため、上記の①②をきちんと管理して、営業キャッシュフローを返済相当額までにすることがポイントになります。
これができれば、手持ちの預金を取り崩すこともないので、預金はたまっていきます。
この増えた預金を再投資することで、さらにビジネスを拡大することができます。

つまり、利益を増やすことができます。
このように次々に高速で再投資できると、その再投資後のビジネスで儲けが出れば、利益を増やすことができます。

キャッシュフロー計算書をしっかり管理し経営改善に活かすことで、資金を高速回転させることができ、リスクのある借入に頼ることなく再投資できるようになり、利益拡大を実現することができます。

3.財務キャッシュフローの水準と利益目標の設定

財務キャッシュフローは、主に借入と増資です。
増資は中小企業ではあまりありませんので、借入がメインとなりますが、財務キャッシュフローは、借入残高やその返済条件に左右されます。

借入には返済がついて回りますので、毎月や毎年の返済を確認し、それに見合う返済原資をどう獲得するかを意識することになります。
返済原資はフリーキャッシュフローであり、大きな投資が無ければ、営業キャッシュフローが返済原資になります。
営業キャッシュフローは、ほぼ利益ですが、このため返済原資から逆算して、利益目標を設定することにもつながります。

損益計算書の目標値を作成する際には、財務キャッシュフローの水準を意識しておくと十分な計画が立案できると思います。

4.まとめ

キャッシュフロー計算書を管理することは、
・資金の高速回転を実現し、儲けを増やすことができる
・返済を意識することで、安全性が高まる
という効果があります。収益性と安全性ですので、攻めと守りの両方をケアできます。

キャッシュフローマスターになると、企業経営に大きく貢献できるようになります。

【講師のご依頼はこちら】
講演や研修の講師を承っております。これまでのテーマには以下のようなものがあります。
・管理職のための「計数管理講座」
・はじめての「M&A講座」
・経営者、経営幹部のための「財務管理講座」
・これから始める「中国ビジネス講座」
・中国赴任者のための「赴任者心得講座」
・中国子会社の「管理強化講座」
上記講座の詳細については、こちらこちらをご覧ください。

また、これら以外のテーマもご相談ください。
料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

【中国顧問サービスのご案内】
当社は、毎月貴社を訪問して、中国法改正や経済動向の解説や対応のアドバイスを行うサービスをしています。
法改正への対応が遅れると、行政処罰や労働争議などのトラブルが生じかねませんので、是非、本サービスをご利用ください。サービスの詳細や料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。
また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

 - 経営者、マネージャーのための財務管理講座