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中国 発票のリスクヘッジ 代金回収前に発票を発行するとリスク有り?

      2019/02/21

中国では「発票」が代金決済のエビデンスとしてついて回ります。つまり代金を支払ってもらってから発行するというのが代金回収の面からはリスクのない方法ですが、では、代金を回収する前に、発票を発行して渡してしまった場合、代金は回収できるでしょうか?
これについて中国会計学校のウェイボーで解説がありましたのでご紹介します。

・人民法院の基本的立場として、「《発票管理弁法》の規定上、発票とは商品販売、サービス提供などの経営活動中に発行、引き渡しされる支払証明である。発票所有者はすでに代金を支払った者とされ、相手方が未払いである証拠を提出しても、支払ったとみなされる。」というのがある。
・これに対する解決方法は以下である。
①契約を完備すること
・代金回収前に発票を発行し渡す必要がある場合、その旨を契約書に記載する。この場合、法院は、このような約定を支持する。
②発票の未払いであることを記載する
・上記契約書方式が取れない場合、発票に未払であることを記載することで争いを避けることができる。

《最高人民法院売買契約紛争案件に適用する法律問題解釈》(法釈【2012】8号)で、「販売者が増値税専用発票やその控を以って販売の事実を主張するも、購入者がそれを認めない場合、販売者はその他の証憑により販売の事実を証明しなければならない」とありますので、上記の基本的立場のように、発行済みの発票のみを以って「当社は販売済みだ。代金を払え」というのは難しいということになります。得意先が大手日系の場合は、「先に発票を発行してくれ」と要求されることもあるようです。相手が大手日系なら支払ってくれると思いますが、中国系とやる場合は、代金回収前に発票を発行するのは代金回収できないリスクがありますので注意してください。

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