中国税関ニュース 輸入廃棄物を利用する企業の登記方法の変更(新法律)
2019/02/21
中国税関総署のホームページに「輸入廃棄物を材料として使用する企業の登記」に関する新法律がありましたので、ご紹介します。
原文は海关总署公告2018年第57号(关于公布《进口可用作原料的固体废物国内收货人注册登记管理实施细则》的公告)で確認できます
廃棄物の輸入はかなり厳しくなりました。廃棄物商売は儲かるため(中国でも4割くらいの粗利が取れるそうです)、アメリカや日本などから廃棄物をたくさん輸入していましたが、ほぼ禁止になりました。
この法律もそれに絡んでのことだろうと思います。
輸入廃棄物関連ビジネスへの規制は厳しくなるばかりですので、中国国内で発生する廃棄物への需要が高まりそうです。
となると、スクラップの横流し不正が多くなるかもしれません。
もともとスクラップは不正の温床でしたので、より厳格な管理が必要になりますね。
・原材料として利用するために固体廃棄物を輸入する企業の登記を変更する。
・加工利用型企業の場合、現在の登記証を、工商局登記所在地の税関で新しい登記証に交換する申請をする。
・貿易型企業の場合、現在の登記証は失効する。
・輸入者は、輸入した廃棄物原料を自社の加工に使用するに限り、他の企業などに販売するなどいかなる行為で交付してはならない。
・輸入者とのその関連企業は、廃棄物原料の輸送前検査業務に従事してはならない。
・登記申請できる輸入者の条件は以下である。
・合法の輸入経営資質がある加工利用企業
・固定的な事務所や設備があり、放射能検査や検査能力の備えていること
・中国入出境検査検疫、環境保護、固体廃棄物管理法律法規を順守していることなど
全部46条もありますので端折ります。2018年8月1日からスタートです。
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