中国関税率ニュース 薬業界に朗報、抗がん薬などに対する関税率がゼロへ
2019/02/21
中国財政部関税司のホームページに「一部輸入薬類に対する関税引き下げ」の法律がありましたので、ご紹介します。
中国では急速な高齢化などで、薬が不足しているようです。
認証されている種類は日本に比べると少なく、日米欧で認証済みの薬を活用し、不足を埋めようとしているようです。
つまり、中国の薬市場は爆発的に成長する可能性がありそうです。
日本国内の薬市場は高齢化で薬を必要とする人は多くなるでしょうが、医療費削減の動きがありますので、爆発的な成長とはいかないだろうと思われます。
すでにお考えだと思いますが、中国企業との連携などをテコに、中国での薬の販売などの戦略を検討されても面白いかもしれませんね。
原文は国务院关税税则委员会关于降低药品进口关税的公告(税委会公告〔2018〕2号)で確認できます。
・添付の輸入薬類の関税率を引き下げる。最恵国暫定税率である。
・今回引き下げ対象となるのは、28種類の薬類である。
・抗癌薬、ビタミンを含む薬類、中国薬酒などが対象となる。
・2018年5月1日から適用する。
上記原文のリンクを開くと、日付の下の方に「附件下载:进口药品最惠国暂定税率调整表.pdf 」というのがありますので、そこをクリックすると、対象となる薬類の一覧表が開きます。
あまりに専門用語のため、業界通ではない私にとっては、ほとんど意味不明でしたが、業界の方にはなじみのある中国語だと思いますので、自社商品が対象となるかどうか確認されるといいと思います。
現在、3~6%の関税率が0%になりますので、効果は大きいと思います。
リストにある薬のすべてが0%になります。
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