成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

中国不正ニュース 大和ハウス中国子会社巨額不正事件の報告書が公表されました。

   

大和ハウスの中国子会社(中国との合弁)不正事件に関して、調査報告書がアップされていましたのでご紹介します。

報告書は、こちら(大和ハウス報告書)で確認できます。

事件発覚当時、日本のマスコミでも大きく報道されていました。
報道によると金額にして250億円!
大和ハウス本体の財務にも大きなマイナスのインパクトを与えました。
中堅中小企業なら、倒産してますね。

不正の動機は合弁相手の業績悪化。その穴埋めのため、不正に資金を着服したようです。

こうならないよう、気を付けましょう。

1.手口を簡単に要約すると以下です。
①普通預金から預金を不正に出金して、着服した。
②出金について、会計仕訳をする必要があるが、これを定期預金への入金と偽った。
③定期預金があるかどうかを確認する銀行書類を偽造した。

2.なぜ、勝手に出金できたのか?
小切手やオンラインバンキングだそうです。これ自体は普通の手続きです。ただ、小切手を有効にするための押印を勝手にした形跡があるようです。小切手有効化の印鑑には、財務印、董事長印がありますが、財務印は、不正が疑われる本人が管理、董事長印は別管理だったそうですが、その金庫の鍵を偽造などした可能性が指摘されています。ただ、不正が疑われる本人への調査ができていないため、推測のようです。
また、オンラインバンキングは、日本側には知らされずに開設されていたとのことです。

詳細は、報告書を一読ください。

ポイントは、以下かと思います。
①合弁の場合、資金関連を中国側の任せない。
・多くのケースで、日本側は生産や商品供給など現業、中国側は資金管理の役割分担が多いようです。資金管理といっても資金調達などの負担はないものです。
独資であれば、財務を管理下に置くことができますので、様々に予防策を施すことができますが、資金管理を中国側に握られていると有効な手立てを施すことができません。

②印鑑管理
ある会社では、すべての印鑑を日本人総経理が保有しています。小切手管理の金庫も暗証番号も日本人総経理のみ管理です。金庫も小切手用と印鑑用で区分している会社もあります。

③銀行書類の偽造対策
報告書によると、偽造されてはいましたが、書類にあるQRコードはさすがに読み取れなかったようです。そこまでは偽造できないようなので、常にチェックするのも対策ですね。

④日本から振込承認
今回は、単なる資金移動でしたが、架空請求書で外部に支払うこともあり得ます。
今は、支払承認は日本でもできます。よって、支払の元になる請求書なども日本で確認することができますので、牽制することができます。

⑤財テクはしない
利率がいいという理由で、定期預金も含めて金融商品を購入する企業もありますが、そのようなことはしないのも方法ですね。

景気悪化に伴い、業績が悪化している企業も多いようです。今回の動機も業績悪化のようです。
不正が発生しやすい環境にありますので、今一度、管理体制を見直していただければと思います。

【講師のご依頼はこちら】
講演や研修の講師を承っております。これまでのテーマには以下のようなものがあります。
・中国経済データや中国税務政策から見た中国経済について
・中国人との付き合い方について
・中国会計や中国税務の基礎講座
・中国子会社の不正防止
これら以外のテーマもご相談ください。
料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

【顧問サービスのご案内】
当社は、毎月貴社を訪問して、法改正や経済動向の解説や対応のアドバイスを行うサービスをしています。
法改正への対応が遅れると、行政処罰や労働争議などのトラブルが生じかねませんので、是非、本サービスをご利用ください。サービスの詳細や料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。
また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

 - 中国子会社の不正防止対策