成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

中国子会社の不正防止「子会社管理のポイント(その3)」

      2017/01/19

子会社を適切に管理するためには、中国会計税務の知識が必要です。ここでは、最低限知っておきたい知識を紹介したいと思います。
第3回目は「製造原価報告書を作成する方法」です。

製造業であれば、製造原価の内容を精査して管理することは必須と思います。つまり勘定科目別に、例えば、賃金がいくら、減価償却がいくらなどを月次で横に並べて増減をチェックしたりする必要があると思いますし、日本ではそれがされていると思います。

しかし、中国の決算書には、製造原価報告書が含まれません。一般に会計ソフトから自動的に製造原価報告書が出力されることはないようです。したがって、元帳などから数字を拾って、手作業で製造原価報告書を作成することになります。では、どのように作成すればいいのでしょうか?
製造原価報告書が自動的に作成されない理由を解説し、作成方法を紹介します。

賃金2,000が発生し、すべて製品となったが、販売されておらず製品在庫になっていると仮定します。なお、月初製品在庫は0とします。

《日本の仕訳》
賃金      2,000 / 預金       2,000
製品      2,000 / 月末製品棚卸高  2,000

《中国の仕訳》
賃金      2,000 / 預金       2,000
生産原価    2,000 / 賃金       2,000
製品      2,000 / 生産原価     2,000

ご覧のとおり、日本式仕訳では、賃金の総勘定元帳には2,000という金額が残高として残りますが、中国式仕訳では、賃金の総勘定元帳は、残高が0になります。なぜなら、中国式仕訳では、発生した製造原価の全額を「生産原価(仕掛品に相当します)」という科目に振り替えてしまうからです(2行目の仕訳ですね)。製造原価報告書を自動的に作成するソフトは、総勘定元帳の残高を引っ張ってきて作成するため、残高が0だと作成できないことになります。これが製造原価報告書が自動的に作成されない理由です。会計処理の違いが理由です。
よって、総勘定元帳に相当する帳票を見ながら、発生額を手作業で集計しないといけないわけです。
なお、最近はこれを自動でできる専用ソフトがありますので、後程ご紹介します。

ちなみに、材料購入時は、当月購入1,000、当月末在庫300とすると以下のようになります。
《日本の仕訳》
材料費 1,000 / 預金      1,000
原材料  300 / 月末材料棚卸高  300

《中国の仕訳》
原材料 1,000 / 預金      1,000
生産原価 700 / 原材料      700

日本では最初に材料費という原価勘定で仕訳しますが、中国では原材料という資産勘定で仕訳します。
これらの仕訳の違いにより、日本式の製造原価報告書がすんなりと出てこないことが起こります。
中国の決算書を和訳し、かつ日本式決算書に自動的に組み替えるソフトなどが販売されていますが、それらのソフトも製造原価報告書は自動的に作成できないようです。

弊社では、中国会計ソフトの中の日常の仕訳が日本に居ながらにしてパソコンで閲覧でき、かつ製造原価報告書を自動作成するソフトを販売しています。「明朗快計」というソフトです。
明朗快計を導入すると、日常の仕訳を閲覧することで不正防止になる効果があること、製造原価報告書が自動的作成され経営管理に役立つことなどのメリットがあります。

リンクの明朗快計のパンフレットを参照ください。

中国税務、中国子会社管理の基礎知識を知りたい方へ

メールアドレスをご登録いただくと、
「中国税務、中国子会社管理の基礎知識」を
まとめた小冊子を無料でダウンロードいただけます。

 ダウンロードはこちらから

中国税務、中国子会社管理の基礎知識を知りたい方へ

メールアドレスをご登録いただくと、「中国税務、中国子会社管理の基礎知識」をまとめた小冊子を無料でダウンロードいただけます。

 ダウンロードはこちらから

 - 中国子会社の不正防止対策 , , ,