中国労務ニュース 給与アップは配置転換の合理的な理由になるか?
2019/10/25
中国上海人社部のウェイボーに「給与アップしたら配置転換できるか?」のQ&Aがありましたので、ご紹介します。
王さんは管理の仕事をしていましたが、会社は保安部門に配置転換したいと考えているようです。
Q:王さんは管理部の仕事をしている。給与は上海市の最低賃金である。会社は王さんは管理部門スタッフとしての適性に欠けると評価しており、保安部門への配置転換を行った。この時、王さんの給与は、最低賃金からアップして3,000元となった。王さんは給与はアップするものの保安部門で働きたくないとして、この人事異動を拒否し、労働争議仲裁所に申し立てた。結果は?
A:仲裁所は、この人事異動は不当として、賠償金の支払いを命じた。
配置転換の場合、労働者と協議し一致するか、その者に現在の仕事を担当するだけのスキルなどがないことを証明しなければならない。
例え、給与をアップしたからといって、それが、協議や証明に代わるものにはならない。
教育や賃金や役職決定のためはもちろん、このような配置転換に備えても、日頃の仕事ぶりや定期面談の記録は残しておきたいですね。
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