中国労務ニュース 定年退職と労働契約の関係は?
2019/04/22
中国上海人力資源社会保障部のウェイボーに「定年退職と労働契約」のQ&Aがありましたので、ご紹介します。
日系企業で定年退職者が出ることはレアケースだと思いますが、たまにあるようですのでご確認いただければと思います。
Q:社員が法定定年退職年齢に達した場合、労働契約を終了することができるか?
A:《労働契約法》第44条に以下の規定がある。
・労働者は基本養老保険を享受できることになった場合、労働契約を終了する。
また、《労働契約法実施条例》第21条に以下の規定がある。
・労働者は法定の定年退職年齢に達した場合、労働契約は終了する。
これら規定により、労働者が法定定年年齢に達するか養老保険支給開始となる場合には労働契約の内容にかかわらず、労働契約は終了することになる。Q:法定定年退職年齢で終了する労働関係について、経済補償金を支給する義務があるか?
A:経済補償金を支給する義務はない。Q:法定定年退職年齢に達した社員と、労働契約を継続することができるか?
A:生産状況の兼ね合いで、法定定年退職年齢に達した社員との労働契約を継続するに合理的な理由がある場合、関係機関の批准などの手続きを経て、定年退職年齢を延長することができる。延長期間は一般に1年~5年である。
いわゆる定年延長には批准が必要ですね。手続きをお忘れなく。
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