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中国労務ニュース 社員の希望で社会保険料を納付していない場合、労災が起こったらどうなるのか?

      2019/03/13

中国人力資源社会保障部のウェイボーに「社員の希望で社会保険料を納付していない。このとき労災が起こったらどうなるのか?」のQ&Aがありましたので、ご紹介します。

目先の手取りが多いほうがいいので社会保険を徴収してほしくない、という社員さんは結構いますが、このとき労災が発生したらどうなるのか?の仲裁事案が紹介されています。

①事案
李さんは、社会保険を納付したくないと考えており、企業からの再三の説得にも関わらず、徴収を拒絶していた。このため、企業と李さんは「李本人の意思で社会保険を納付しないこと、また、これについて会社は無関係であること」の書面を作成した。3年後、李さんは通勤途中の事故でけがをしたが、会社は社会保険料を納付していないことを理由に労災保険の待遇を与えることを拒絶した。李さんはこれを不服として仲裁申請した。
②結果
仲裁所は、たとえ李さんの意思で社会保険を納付しないとしても社会社会保険の納付は法律で強制されるものであるため、李さんと会社が作成した書面は無効であるとし、会社に労災待遇給付をすることを命じた。

中国の労災保険では、労災などが発生した場合、社員は、基金と企業からそれぞれ給付を受けることができます。企業からは、例えば、入院時の食費補助や給与支給があります(工伤保险条例第五章)。
また、労災保険料は会社が全額負担なので、李さんのような方がいても、自己負担はゼロですので、手取りは変わりません。
今回の事案では、社会保険となっていますので、厚生年金など自己負担のある分もひっくるめて納付しないとしたようです。
こういう社員さんがいる場合は、人力資源社会保障部とも協議して対応を退職してもらうなどの措置を検討したほうがいいかもしれませんね。

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