成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

中国進出ニュース 巨大市場「中国」にどう挑むか?

      2019/02/21

中国は世界で最も大きな市場の一つになりました。
特に沿岸部はたった一つの省のGDP規模が韓国やインドネシアのGDPに相当するレベルにまで成長しています。
最低限の消費財は行き渡っており、すでに選択型、個性型の消費に移行しています。
中国に行ったことがある方ならご承知のとおり、消費単価も上がっており、例えば、スターバックスコーヒーなどは為替の関係もあり、日本以上の価格で販売されています(トールサイズからなので結構な出費になります)。

このような変化を受けて、日本企業の中国ビジネスも変化しています。

1.中国ビジネスに取り組む日本企業の傾向は?

大きく分類すると主な傾向としては以下のようになると思います。

①中国で製造し日本などに輸出していた製造業
→東南アジアに拠点を移すか中国市場の開拓へシフト
②日本でのビジネスとの兼ね合いから中国に進出した大手得意先に現地で製造した部品を供給するために進出した製造業
→中国市場の開拓へシフト
③未進出の製造業
→環境設備製造業など中国市場が拡大する業界の製造業が新たに進出
④未進出のサービス業
→介護、飲食などの分野が新たに進出
⑤物販
→ネット等を活用して進出せずにEC販売
⑥その他
→インバウンドを継続

上記①は「撤退」としてマスコミの記事になることが多い企業群です。
東南アジアのサプライチェーンが弱かったので、これまではいわれるほどのシフトはありませんでしたが、サプライチェーンが整ってきたことから、タイ、ベトナム、インドネシアへのシフトがみられるようになっています。
これらの企業はグローバルな生産体制見直しています。

これに対して③④⑤などは中国を市場として捉え、進出や輸出に取り組むパターンです。
カントリーリスクなどいろいろなリスクを指摘されつつも、果敢に取り組んでおられます。
①②はすでに進出していますので、現地子会社が今後どう売上を伸ばしていくかが課題となっており、視察受け入れなどの手法を使いながら、中国企業との取引拡大を推進しています。

2.未進出の企業はどのように中国に挑めばいいか?

ここでは、中国にあまり行かない方に向けて以下をまとめます。
まずは、何と言っても、
・中国へ行く
ことがスタートです。
これまで中国ビジネスをしていない方のほとんどは、食事や歴史に興味がない限り中国に行ったことがないようです。
お連れすると、みなさん「目からうろこが落ちた」とか「すごいと聞いていたがこれほどとは・・・」という反応がほとんどです。
マスコミが報道するステレオタイプな中国しかご存じありません。

正確な経営判断ができません。正確な経営判断には正確な情報が必要です。そのためには自ら中国に行ってその目で確かめることがとても重要です。
視察のポイントは、
①複数都市を視察する
②一つの都市でも複数の繁華街や住宅地の視察する
③幹部も連れて行く
④数回行く
⑤案内人を用意する
の5点です。

上海だけとか深圳だけの視察では見誤ります。
また、深圳でも、古くから発展した羅湖地区とその後に発展した福田地区や南山地区では様相が異なります。
出発前に中国人などから各地の様子をレクチャーしてもらい視察地を選ぶことも有効な手段だと思いますし、案内人と視察の目的について十分に共有することも大切です。

また、社長自ら視察するのはもちろんですが、幹部も同行させるようにしたほうがいいと思います。
視察で感じた雰囲気は視察に参加した者にし理解できません。視察に同行していない人に、いくら言葉で伝えても温度差が生じます。
よって、必ず複数人で視察するようにしましょう。

3.調査し、ビジネススキームを検討する

競合他社、顧客志向、進出地などは、ビジネス立ち上がり後の採算を意識ししっかり調査しましょう。
また、
・周囲にライバルになりそうな日系のお店がないから有利だ
などの理由だけで進出地を決めるのは、再検討したほうがいいことが多いようです。
その地域に日系がないのはそれなりの理由があることが多いため、チャンスではありますがそのハードルをクリアできないのであれば、そこに進出するのは無謀です。

さらに、
・進出しなくてもECやフランチャイズ、貿易や技術指導など
で儲ける方法がないかも検討すべきだと思います。
例えば、食品、化粧品、医薬、健康食品、ベビー用品など安心安全が要求される分野は日本製が人気ですが、その人気の秘訣は「日本国内での製造」という点にあります。
このため進出して中国製造になってしまうと(相当にネームバリューがあれば別ですが普通は)途端に売れなくなります(こんなのあたり前でこんな失敗は犯さないという感じだと思いますが、これをやろうとした会社は実際にあります)。
進出すると魅力が薄れるのであれば、進出せずにほかの方法で中国市場を取り込むことを考えるといいと思います。

いずれにしても、競合や顧客を分析し、経営戦略をしっかり検討することが大切です。顧客は日系や日本人だけでなく、中国系や中国人も見据えて検討すべきと思います。

4.キーワード

中国でのビジネス戦略を検討する上でのキーワードは以下です。
①高価格、高品質
②安心、安全
③日本風

例えば、飲食店であれば日本風の味を理解する客層も沿岸部大都市では増えているため、中国風の味にしなくても客席は埋まります。
日本に旅行したことのある客層は一定数存在し、その母数がそこそこあるため無理に中国風に合わせる必要はありません。特に高級路線はローカライズすると偽物感で出て敬遠されます。
しかし、低価格路線であれば、メニューをはじめ中国風を取り入れたほうがいいと思います。客数を確保する必要があるからです。
(ちなみに、北京にあった日系牛丼チェーンでは、その昔は一人用の火鍋を食べることができました。また、見た目はカレーですが味はカレーではない、正直よくわからない料理を食べることができました。
中国にもセブンイレブンなどのコンビニがありますが、そのおでんは日本の味ではありません。日清カップヌードルの味も違います)

コストやコネで中国企業と競争しても絶対にかないませんので、彼らが絶対に身につけることができない「日本」を打ち出すことで競争すべきでと思います。これはすべての業種に当てはまります。

5.業種別の成功確率

中国企業が強くなっており、単に日本企業というだけでは勝てなくなっていますが、日本企業がまだまだイケそうな分野についてご紹介します。

①飲食系
ラーメン、すしや海鮮などの高級料理、焼き肉、居酒屋は、場所を間違えなければ立ち上げは難しくないと思います。ただ、ラーメンや居酒屋は、大都市中心部においては日系店舗同士の競争が厳しくなっており、一部店舗は郊外に戦略的に移転しています。また、家賃が毎年上がりますので契約を更新できず、人気店でも市内を転々とする居酒屋もあります。

②インフラ系、設備系
ここの所、米中貿易戦争でペースダウンしていますが、今後も自動化の流れは止まらないと思いますので、自動化などの設備系はイケる分野だと思います。インフラは景気下支えのため積極的に投資されると思います。

③効率アップ系
環境への配慮、コスト削減の流れもあり、この分野のニーズは強くあります。
例えば、マンション建設入札では公正な入札が増えてきていますので、優位度をアピールするため省エネ建築などの技術が必要とされています。

④食品、化粧品、医薬、健康食品、ベビー用品など安心安全系
鉄板の業界ですが、中国で製造するとダメになるケースがあります。また、ドラックストアがないのでネット販売の比率が高くなります。わざわざ進出しなくてもいい業界です(貿易会社としての進出はありですが)。

⑤次世代系
EV、VRなどは技術や商品を欲しがっている中国企業が多いため有望ですが、中国企業のほうが進んでいるケースもあります。

介護施設は投資額が大きいなどの問題もありノウハウの提供にすることが無難なようです。
高齢化はチャンスのように思えますが、親の治療に際して日本では考えられないくらいの医療費をその子供が負担しなければならないようで、負担をためらったり、負担できないことも多く、それほど大きな市場にはなっていないケースがあります。
逆に、小児向けは日用品も含めチャンスのようです。

6.中国ビジネスプロデュースサービスとは?

中国は市場としてはまだまだ魅力的ですが、作れば売れる時代は過ぎ去りました。
よって、日本市場を攻略するのと同じように「戦略」が求められるようになっています。
良い戦略を立案するには、良い情報と分析が必要です。

当社では、主に初めて中国ビジネスに取り組む企業に向けて、事業立ち上げ支援サービス(中国ビジネスプロデュースサービス)を提供しています。
具体的には以下のサービスです。

①準備
本サービスを活用したい企業様は下記より問い合わせください。貴社を訪問させていただき貴社のお話をじっくりお伺いします。
お話を受けて、当社から立ち上げのためのラフプランをご提案いたします。
※移動の関係上、申し訳ありませんが、関東地方、東海地方、近畿地方に限定させていただきます。

②実施
ラフプランを協議し実行に移します。
進出の場合は、まず日本国内において各都市の特徴をレクチャーし、その後、視察都市を決め視察アレンジを行い、会社設立に至るまでご支援します。
越境ECの場合は、各ECサイトの特徴をレクチャーし、サイト選択や販促活動についてアドバイスを行います。
つまり、選択されたプランにより支援内容をアレンジしご支援します。

中国市場は魅力的ですがそこで成功するにはそれなりの準備と戦略が必要です。
逆に言えば、そこをしっかりすれば利益を得ることができます。
本サービスについてご質問ご相談がありましたらこちらまでご連絡ください。
売上アップのチャンスが広がっています。皆様からの問い合わせをお待ちしています。

 - 中国経済、その他法律に関するニュース ,