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中国の電力量と過剰投資

      2019/02/25

中国の景気判断の際の重要な指標の一つに「発電量」があります。中国のネットニュースに発電量と発電所に関する記事がありましたので、ご紹介します。

中国火力発電は2億kwの過剰(出所:北極星電力網)

(1)発電量及び利用時間
・中国電力企業連合会によると、2015年上半期の全国発電量は増加幅が減少している。そのうち火力発電が最も悪化している。
・2015年上半期の全国発電量は27,091億kwhで、前年同月比0.6%の増加であるが、増加率は5.2ポイント下落。
・うち、火力発電は20,879億kwhで前年同月比3.2%の減少。
・また、2015年上半期の火力発電設備の平均利用時間は2,158時間で、前年同月比217時間の減少。
(2)発電所の新設と火力発電能力の余剰
・現在も新たな発電所の建設が進んでいる。6月現在で17,103万kwの発電所が建設中で、前期比で2,363万kwの増加。
・内訳は、火力発電が最も多く7,686万kw、次いで水力発電が4,380万kw、原子力発電が2,737万kw、風力発電が2,187万kwなどとなっている。
・2014年現在では、火力発電の新規建設は8.7%増加しており、高効率の運転をすると、2億kwの能力余剰となる。
(3)過剰投資を抑制できない3つの理由
・送電会社の業界内での力が強く、送電会社にとっては電源が多いほうが安定性が増し、効率も向上するため、発電所の新設は喜ばしいことである。
・地方政府は投資を奨励しており、発電所設置許可権限が地方に移管されたこともあり、地方政府は経済効果を狙って新規建設を承認したい立場にある。
・仮に過剰電力の存在を認めるとそれは担当政府部門の失政とみなされるため、過剰電力であることを認めない。

2億kwを24時間稼働すると48億Kwhとなります。仮に30日24時間稼働とすると1,440億Kwhとなります。ちなみに中国の月間電力消費量は7月は約5,000億Kwhですので、30日24時間稼働とすると30%が余剰となります。中国の発電量の伸びが鈍化しているとの報道から中国経済の行方の心配する意見がありますが、それに加えて過剰投資が経済に与える影響も注視する必要があるかもしれません。

 

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