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中国の消費者金融事情

      2019/02/25

 中国では、消費を拡大することでGDPを牽引するということで、様々な政策が打ち出されています。
 先月、中国大手銀行の中国工商銀行で消費者金融センターが開設されました。これもこの政策に沿ったものかもしれません。開所式の様子と合わせて、中国の消費者金融市場の状況が中国経営報で解説されていましたので以下に抜粋して紹介します。

 6月18日に中国工商銀行に個人信用消費金融センターが設置された。設置後には、全行の個人信用金融業務を調整し、無保証金、無担保、ネット金融などによる貸し出しを推進、民間の消費意欲と能力を促進するとのことである。
 工商銀行の董事長は開所式で次のように述べている。
 ・中国の消費は順調に増加しており、この5年では年平均15%で増加
  している。2014年には26.2兆元、GDP比率は50.2%にまで達して
  おり、GDP成長率のうち3.7ポイントは消費によるものである。
 ・中国の消費市場はまだ成長余地があり、工商銀行もこの分野の全面
  的支えていく。銀行カードを例に挙げると、工商銀行カードの発行
  数は6億枚を超え、年消費額は7.5兆元となっている。
 工商銀行は消費者金融分野においてノウハウと経験を持っている。個人消費ローンの残高はすでに2.91兆元に達しており、個人住宅ローンを除く残高は約7,000億元、その内、クレジットカード残高は4,100億元となっている。工商銀行クレジットカード発行数は1億枚を突破し、アジアで1位、世界では3位となっている。中国政府は、エコ、住宅、旅行、教育文化体育、養老健康などの6つの領域での消費活動を推進する方針を打ち出しており、このような状況下で、工商銀行のこの取組は消費者の多層的多元的な要求に対応するものである。

 中国の人はたくさんカードを持っていますが、加えて、ネットや携帯での消費者金融がますます発達しそうです。ただ、与信管理制度が追いつかないと貸し倒れが続出して問題が生じる可能性もありそうです。これら政策が、景気が落ち込んでいるのではないかとみられている中国経済にどのような影響があるか、注目する必要がありそうです。

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