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中国の戸籍制度改革とベンチャービジネス

      2019/02/25

 2015年6月4日の国務院常務会議で、李首相が戸籍制度改革について言及しました。
 中国では都市戸籍と農村戸籍の区別が存在し、それによって、様々な問題が生じています。例えば、都市戸籍のない地方出身者は、医療や子女教育などの面で、都市戸籍保持者に比べて不利な状況に置かれます。
 李首相は、戸籍変更を妨げてきた学歴制限などの条件を緩和することに言及しました。目的は、優秀な人材の移動を促進し、新たな経済活動を浮揚させる起爆材にしようというものです。北京などの大都市ではその「混雑ぶり」からすぐには戸籍解放とはならないようなので、二級三級都市から改革がスタートするのではないかとのことです。
 本年3月の中国政府業務報告の中で、「大衆創業・万衆革新」というスローガンが出されました。現在の中国は、第四次創業ブームになりつつあるようです。中国政府もこれを支えるべく、様々な規制緩和などの政策を打ち出しています。例えば、2014年3月に会社法が改正され、設立時の最低資本金額の撤廃や手続き簡素化されました。
 戸籍制度改革は政権の中心課題にされてきましたが、なかなか進みませんでした。今回の改革が順調に進むかどうかも今のところは不透明ですが、地方からの二級三級都市への移動は、ベンチャービジネスに限らず、格差対策など様々な影響が出ると思われますので、今後の動きに注目すべきかと思います。

※二級都市(大連、青島、蘇州など)、三級都市(烟台、常州、南通、東莞など)

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