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中国式「社長の仕事」

      2019/02/25

中国のニュースに「企業家がすべき3つの大事」というのがありましたのでご紹介します。
なぜ、こんなものをご紹介するのかといいますと、記事の二つ目に「人を用いる」という
のがあります。これを中国子会社の労務管理に活かしていただければと思ったからです。
それでは、以下抄訳です。

 

社長がすべき3つの大事:資金を集める、人を用いる、お茶を飲む

企業家が第一になすべきことは、「資金集め」である。
 規模の大小にかかわらず、企業が倒産するのは、キャッシュが回らなくなるから
である。よって、企業家が第一になすべきことは、資金集めである。この資金集め
は、企業設立時だけでなく、その後の企業成長のための資金を集めることも含む概
念である。
 例えば、緊急事態に備える資金、ビジネスモデル転換のための資金などである。
資金集めの方法やルートは、例えば、個人からの調達・銀行からの調達・私募債・
リスクマネー・株式発行・ベンチャーキャピタルなど様々である。
 適切なタイミングで必要な資金調達ができるか否かは、企業家のキーポイントで
ある。よって、普段からこの方面について研究し、人脈を養っておく必要がある。
ゴルフも選択肢の一つかもしれない。今日の大企業家は、全員が、一級の資本調達
家である。

企業家が次になすべきことは、「人を用いる」である。
「人を用いる」は、次の9つから成る広範囲な概念である。
 ①探す:人財を探すルートは多数あるが重要なのはヘッドハンティングである。
 ②知る:長所短所や、やりたいことなどをしっかり理解すること
 ③選ぶ:適切な人材を選び、適切な部署や職位につける。
 ④まとめる:チーム作りである。優秀な人材がお互いを補完しあえば1+1=2
  以上の効果を発揮する。
 ⑤育てる:人材の足りないスキル等を埋め、同時に社員の道徳概念を教育する。
 ⑥用いる:用いるとは、長所を用いて事を成すことはもちろん、短所もうまく使
  って、特別な目的を達成することでもある。
 ⑦励ます:人材を励まし、人材の最大価値を発揮させる。潜在力を呼び覚ますこ
  とも含む。
 ⑧留める:一流企業は文化で、二流企業は人で、三流企業は金で留める。人を留
  めたいと本気で思う企業家は良い企業文化の構築が必須である。
 ⑨放つ:一種の芸術である。会社に合わない社員が去っていくだけでなく、会社
  の発展に必要な人も時には去っていくこともあるが、去った社員とコワークす
  るなどして会社に利益をもたらすようにすることである。

 企業家が第三になすべきことは、「お茶を飲む」である。
 「お茶を飲む」の意味は、大局的な視点で、経済発展の方向や企業の戦略を考え
る時間を持つ、ということである。社長は、会社が変革を必要としているのかを判
断する必要があり、また、会社が参入もしくはあきらめる領域を見きわめなければ
ならない。これはそんなに簡単にできることではなく、長期にわたって情報を収集
し、時局を知り、市場を理解・把握することで、未来の壮大な青写真を描くことが
できる。このような決定は、慎重でなければならず、でなければ、倒産を招くこと
になってしまう。
 このような重要事項には、社長は全力で取り組まなければならない。

出所:創業邦

 結局、日本でも中国でも社長がすべき大事は同じようです。社員目線から見ても企業文化を重視する姿勢があるそうです。企業を選ぶことができるレベルの社員に当てはまることではないかと感じますが、ある一定のレベルの人材であれば、給料よりも企業文化を重視するのではないかと、知り合いの中国人も言っていました。
 また、「育てる」の中に、「道徳概念を教育する」とあること、また、辞めた優秀な社員の会社とコワークしてビジネスチャンスを探るというのは、中国らしいなと思います。辞めた社員に対して「コノヤロー」と怒ってビジネスチャンスを逃してしまうのは、合理的ではないというのが中国人の考え方のようです。

「人を用いる」を、中国子会社の労務管理に活かしていただければと思います

 

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