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中国 工業は堅調に成長?

      2019/02/25

中国統計局がこの3年間の工業分野の統計をまとめて発表しました。各種メディアが報道していますので、ご紹介します。

1.オールド工業
①大規模以上工業増加値
2013年~2015年の3年間、年平均大規模工業増加値(=減価償却費+賃金等人件費+生産関連税金+利益)は8%の伸びとなった。業界別には、製造業が同9%、採掘業が4.5%、電力等のエネルギー産業が3.8%のそれぞれ伸びであった。企業別では国有企業が4.4%、外商投資企業が6.1%、私企業が10.4%のそれぞれ伸びであった。
②大規模以上工業主要営業収入
2013年~2015年の3年間、年平均の大規模以上工業主要営業収入は6.3%の伸びとなった。利益総額は年平均4.2%の伸びであった。業界別には、製造業が収入が7.3%、利益が8.6%の伸びとなり、全体よりも高い伸びを記録した。2015年の大規模以上工業主要営業収入は117.4兆元で、この3年間で18.9%の伸びとなった。

2.ニュー工業
・高技術産業も急成長している。2013年から2015年の3年間、高技術産業増加値は年平均で11.4%の伸びとなり、全工業の伸びを上回っている。収入は9.9%、利益は14.4%の伸びで、これも全工業の伸びを上回っている。
・業界別には、都市交通設備製造業の増加値が32.2%、通信設備製造業が20.3%、生物薬品製造業が13%、電子と電工機械専用設備製造業が12.4%、電子部品製造業が12.3%の伸びであった。
・また、新エネルギー自動車の生産量が前年比161.2%の伸び、ロボット製造が21.7%、スマートテレビ製造が14.9%など新技術を利用した産業が急成長している。
業種別増加値

要は堅調ということでしょうが、ここ半年ではなくて、「三年間」での報告というのがミソですね。足元は石炭や鉄鋼業界で100万人とも200万人とも言われる余剰人員の削減や、石油採掘が主な産業の黒竜江省の大幅なマイナス成長が報道されています。三年間でみるといい感じですが、直近は厳しい動きとなっているのは隠しがたい事実ですよね。また高技術産業は、地下鉄などの建設投資が多額だったこと、携帯電話がよかったことなどが主要因と推察されますので、今後、業界を牽引するような商品や公共投資がないと継続成長は難しいかもしれません。ただ、G20などで公共投資を高水準で続けると表明していますので、投資分野としては、高技術産業と言われる上記分野になる可能性があります。

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