成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

中国 都市農村居住者年金だけで生活できるのか?

      2019/02/25

中国では高齢化が猛スピードで進んでいます。社会保険制度はありますが、一人っ子政策もあって、若年層への負担は大きなものになる可能性を指摘されています。年金の一つである都市農村居住者年金(日本の国民年金のような基礎的年金)についての人社部(日本の厚生労働省に相当)のコメントなどが、各種メディアで報道されていましたので、ご紹介します。

・現在、2.9人で1人の退職者を支える構図となっているが、将来1.5人で1人を支える可能性がある。保険料負担者は減り、受給者は増加していく。
・都市農村居住者年金は、会社員以外の者が参加する公的年金であるが、年金基礎支給額を毎月55元から70元に改正した。
・企業退職者の基本年金(日本の厚生年金のような年金)は2005年からスタートして11年が経過するが、その支給額はずっと上がり続けてきた。2005年調整前では月700元であったものが、2010年は1,362元、2014年は2,000元を超えた支給となっている。
・また、企業年金は退職者の退職前賃金水準の67%が支給されており低い割合ではない。企業年金は支給額も支給比率も改善されている。
・この支給比率は、他の社会保険の一つの指針となるべきで、他の社会保険も調整されていくことが望ましい

都市農村居住者年金は、個人掛金、政府補助、政府以外の機関からの補助の3つの掛け金からなりますが、個人掛金の最低額は月100元です。70元は1元20円として1,400円ですから、これだけではなかなか生活が難しいかと思いますが、掛金100元なので仕方がないかなとも思います。
日本は2010年で2.8人で1人を支え、2060年に1.3人で1人を支える試算だそうです(高齢社会白書(内閣府2015年))。
日中両国ともに厳しいですが、中国は財政的には日本よりは余裕があるでしょうし、1人当たりの支給額も少ないので、比較的よさそうですが、数が違いますから余談を許しませんね。

 - 中国経済、その他法律に関するニュース ,