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中国 インスタントラーメンにも変化の波 低価格品が伸び悩み

      2019/02/25

中国のインスタントラーメン大手の「康师傅」の決算が振るわないとして現地ではニュースになっています。業績不振の裏には消費者の嗜好変化があるようです。各種メディアで不振の原因分析がされていますのでご紹介します。

・康师傅の2015年12月期(監査意見前)の利益が35~40%減益になる予想である。
・上場して20年経過するが初めての減益である。
・2015年12月期通期の業績が減益となると、これまでの業績推移から第4四半期が大幅な赤字であると予想されている。試算によると8,200万から1.02億米ドルの赤字とされている。
・三四級都市では中小のブランドが乱立し、康师傅へのブランドロイヤリティーが低く苦戦、一二級都市では康师傅の高マージンの商品が広がらず、康师傅のブランド力の低下から業績が振るわない
・市場関係者は「新規性のある商品開発に欠けており、消費者ニーズの長期的な変化から不利な要素が多くなっている」としている。
・また、調査によると、2014年インスタントラーメン市場規模は前年比7%のマイナスとなり、4年連続で縮小している。2015年も同様の傾向が続いている。
・市場縮小に伴い競争手段が変化している。これまでは「低価格競争」であったが、最近では5元以上の「高価格」ラーメンが救世主となりつつある。市場全体は縮小しているが、この価格帯のインスタントラーメンは成長している。

私も含めてある程度の年代の方にはご記憶があると思いますが、日本でもその昔「マダムヤン」という高級袋めんが発売され、それまでの安いインスタントラーメンからの「変化」が衝撃的だったことを今も覚えています。中国も低安定成長時代に突入し、これまでの大量生産による規模重視から差別化戦略が必要な環境になったということでしょうか。ちなみにマダムヤンは1982年発売で、その前1980年からの日本の経済成長率は3%~4%程度ですので、今の中国の経済成長率と似たような成長率ですね。

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