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中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

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中国 米ドル建て債務、不動産企業や国有企業が多数を占める

      2019/02/25

中国の外貨準備高が急激に減少していること、また人民元安が伸長していることを受けて、キャピタルフライトなどのリスクが指摘されています。この影響の一つに、外貨建て債務を保有する企業はその償還に必要な人民元がより多く必要になる、というものがあります。当該企業が潤沢な外貨を保有していれば別ですが、余分な人民元が必要になることは資金繰りを圧迫しますので、財務バランスを悪化させたり、足元の流動性確保のために設備投資が減少するなど経済活動にはよくないことにつながります。これに関連する記事が各種メディアにありますので要約してご紹介します。

・S&Pによると、外貨債務を国内債務に切り替える動きが活発になっているとのことである。
・最近では、航空会社「中国東方航空」や不動産業「中駿置業」が米ドル債務の期限前償還を行った。
・中国東方航空は10億米ドルの債務を期限前に償還し、中駿置業は3.5億米ドルを償還した。
・2015年は、中国企業が海外で外債調達する意欲は減退しており、発行総額は868億米ドルで2014年比で17%の減少となった。
・2014年の海外発行総額は1,397億米ドルで、うち米ドル建ては1,047億米ドル、74.9%を占めていた。
・これらの発行会社は、国内での資金調達が困難だった不動産業を含み、かつ、中冶集团、宝鋼、国家電網などのトップ企業群も含まれる。
・また、国有企業の発行も多く、2015年では半数以上を占めている。
・さらに8%以上の高利回りの債権を発行しているケースもあり、これを発行している企業の50%を不動産会社が占めている。

さらに、2017年、2018年は償還金額のピークで2016年の2~3倍になると試算されています。国有企業や不動産業でデフォルトする企業も出てくると思われますので、それら企業の倒産が、皆様のビジネスチェーンに影響がないか確認いただければと思います。

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