中国経済ニュース 税収から見る2020年の経済状況は?
中国国家税務総局のウェイボーに「税収から見る2020年の経済状況」がありましたので、一部をご紹介します。
米中摩擦、コロナ対策で減税していましたが、税収はどうだったでしょうか?
また、増値税収入から見る企業業績はどうだったでしょうか?
・2020年通年の税収は13兆6,780億元となった(輸出還付の除く)。前年に比べ2.6%マイナスとなった。しかし直近9か月は前年を上回る税収となっている。
・財政収入に占める税収の割合は75.5%となった。比率は前年に比べて1.7ポイント上昇した。
・税務部門が徴収した社会保険料は3.8兆元となった。
・減税政策の効果としては2.5兆元が見込まれる。
・GDPに占める税収の割合は15.2%で前年比0.82ポイントの下落となった。税金負担率は軽減されている。
・増値税発票データから見る企業の売上高は、第1四半期からそれぞれ、▲17.6%、+9%、+12.4%、+15.7%となり、順調に回復している。
・ハイテク技術産業の売上高は+14.7%となった。直近9か月は20%を超える成長となっている。
・研究開発費控除の研究開発費は13.1%増加している。
・新規設立の企業などの単位は1,144万戸となり、前年比で10.1%の増加となった。
・輸出還付が1兆4,549億元となり、前年比20%増となった。
いいデータのみのプレスかもしれませんが、売上高が回復していたり、新規設立が増加しているなど、中国経済の堅調さが税収面からも見てとれます。
また、ハイテク売上や研究開発費支出の増加も次世代の経済産業育成にプラスの傾向かと思います。
中国の経済動向や法改正は、子会社の経営だけでなく、日本親会社の経営戦略にも影響します。
いわゆるPEST(政治、経済、社会、技術)に関する情報は、経営戦略を考える上で重要な情報であることは間違いありません。
これらPSET情報を把握し、経営戦略の熟慮に活用したいと考える経営者の方は、下記の顧問サービスをご利用ください。
顧問サービスではPEST情報を提供するだけでなく、それに対する日中経営戦略の変更や策定をどうするかについても助言いたします。
【講師のご依頼はこちら】
講演や研修の講師を承っております。これまでのテーマには以下のようなものがあります。
・中国経済データや中国税務政策から見た中国経済について
・中国人との付き合い方について
・中国会計や中国税務の基礎講座
・中国子会社の不正防止
これら以外のテーマもご相談ください。
料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。
【顧問サービスのご案内】
当社は、毎月貴社を訪問して、法改正や経済動向の解説や対応のアドバイスを行うサービスをしています。
法改正への対応が遅れると、行政処罰や労働争議などのトラブルが生じかねませんので、是非、本サービスをご利用ください。サービスの詳細や料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。