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中国経済ニュース 大学卒業生の就職事情は?

   

中国上海交通大学が「2020年卒業生就業レポート」をプレスしましたので、一部をご紹介します。

年末の人社部のブリーフィングによると大学卒業後の25歳~29歳の失業率は調査失業率よりも高くなっているようですが(20%弱)、各大学で事情は異なります。

大卒者の就職事情は、経済活動の維持や社会安定確保の面からも重要な視点だと思いますので、各地域の大学のレポートをご覧になり分析されると有用かと思います。

1.卒業生の進路
卒業生の進路は以下のようになっています。本科生は学卒者のことで4年生が終了した学生です。表によると、本科卒業生合計で3,132人でこのうち大学院や海外留学などで学び続ける学生が2,136人(68.2%)、就職が842人(26.88%)、未就業が154人(4.92%)となっています。
なお、就職の内、「灵活就业」というのは、正規に組織に就職せず、自由業や弁護士、臨時社員などで働く人を指し、これが182人(5.81%)です。
未就業と灵活就业を合算すると10.73%で、昨年の9.75%よりも若干ですが増えています(19年は未就業が112人(3.15%)、灵活就业は235人(6.6%)。本科卒業生全体は3,557人)

灵活就业の学生をどう扱うかにもよりますが、これを含めると上海交通大学でも10%前後の学生が正規雇用に至っていないとなります。
全体で20%弱くらいですので、交通大学のような名門大学ではない学生の正規雇用はより狭き門になっている可能性があります。

また、いい就職がなかったので、海外留学などでスキルアップしチャンスを伺う学生も多いと聞きますので、学生の就職プレッシャーはかなり大きいのではないかと思われます。

ただ、修士卒ともなると、就職率はぐっと上がります。未就業は0.83%、灵活就业が1.31%で合計2.14%にまで下がります。

中国は学歴社会ですので、本科卒(学士)で就業しても後々のキャリアアップを考えると不利なので、大学院に進んで修士のタイトルを取得してから就職するという戦略なのかもしれません。

2.就職先の業界
以下のグラフのように、製造業がトップです。交通大学ともなると修士卒が多いので修士の割合が多くなっています。
以下、情報通信関連、保険衛生社会関連、金融、教育と続きます。保険衛生社会関連を進む博士の割合が高いのが特徴的でしょうか。

3。就職後の満足度
以下のような分布です。不満足は合計で4.8%とそう高くはなさそうです。星3つの「比較的満足」が52.3%で半数を占めています。不満ではないけれどそれほどは満足していないという感じでしょうか。

レポートでは、どのルートで就職活動をしたかなどの情報も掲載されています。
外資への就職割合などもあります。地元の大学のレポートを読まれると有用かと思います。

また、就職斡旋の智研咨询の2019年のレポートによると、各都市の賃金相場は以下のようになっています。上段が大学生の希望額、下段が企業の実際の支給額です。
大都市では初任給で16万円を超えてきていますので、日本とそれほど大きくは変わりませんね。

 
 

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