中国法律ニュース 民間企業間の金銭消費貸借、上限利息は?
2020/09/14
中国各種メディアで「民間企業間の金銭消費貸借、上限利息は?」のQ&Aがありましたので、ご紹介します。
原文は关于修改《关于审理民间借贷案件适用法律若干问题的规定》的决定で確認できます。
最高法院による解釈が変更されたようです。
Q:民間企業間の金銭消費貸借、上限利息は?
A:关于修改《关于审理民间借贷案件适用法律若干问题的规定》的决定の二十に以下の解釈がある。
・貸出人が借入人に対して約定した利息の支払いを求める行為を法院は支持するが、双方が約定した利率の契約成立時の一年期間ローン市場利率の四倍を超える部分を除くものとする。
四倍までは認めますよ、という解釈になりました。
基準となるローン市場利率は「贷款市场报价利率(LPR)」と呼ばれるもので変動しますが、現在の四倍は15.4%だそうです。
新解釈の前は、24%~36%となっていましたので、ずいぶんと下がりましたし、「~」の表現もなくなりましたのではっきりしています。
なお、民間企業間の金銭消費貸借は原則的には認められませんが(許可を受けた金融機関等だけが貸付業務ができる)、例外として、金融業務を生業としない法人が他の法人に対して生産経営のために短期間で資金を貸し付けることは有効である、との解釈が法院にあります。
新上限金利などの新解釈は8月20日から有効です。
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