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中国 アップル製造工場で労働者搾取

      2019/02/25

中国の各種報道で上海の台湾企業の子会社である和硕联合が労働者を搾取しているとの報道がありましたのでご紹介します。
この工場はアップルの製品を製造する工場です。ニューヨークのNPOが調査した結果です。

✓和硕联合上海分工場では、給与が低く抑えられており、残業時間や宿舎環境も劣悪である。
✓強制的に残業をするように命令しているが残業代は給与計算に含まれていない。残業時間のうち20時間を給与計算時に含まないようにしており、この含まれない残業代は毎月2,020元/人に相当する。これを含めた給与は平均4,787元/人になると試算されている。
✓アップルは労働環境を改善することを製造委託工場の委託条件にしているが、調査結果を見ると改善はされていない。アップルの条件によると、毎週の労働時間は60時間を超えないことというのがあるが、76名を調査した結果、60時間を超える工員が42%を占め、20時間分の残業代が給与計算から除かれていた。
✓通勤と宿舎も問題が発見された。一部屋に平均14人の工員が寝泊まりし、部屋の壁にはカビが生え、虫が這う環境で、通勤は車で30分を要していた。

日本のブラック企業の方がもっとヒドいようにも思いますが、残業代未払いはかわいそうですね。人件費もそうですが他のコストも高騰する中で残業代を支払うと採算が合わなくなっているとも推察されます。本来ならカイゼン活動などで生産性を向上させコスト削減に対応するのが正しい方法と思いますが、当局の取り締まりも追いつかないようで、このような企業もまだまだ多いと思われます。
なお、報道統制下で、このような記事、つまり監督政府への批判を誘発しそうな内容が報道されるのには理由があると思いますが、これが労働者搾取は許さないという政府の警告だといいと思いますが、単なるアップルいじめに過ぎないのかもしれません。

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