成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

中国 個人所得税減税が議論になる?専門家が提言

      2019/02/21

中国では、経済発展で賃金は上昇していますが、個人所得税の対応が遅れているとして、専門家が控除金額をアップさせるよう提言しています。
次回の「两会」で話題になるかもしれません。メディアが専門家の提言を報道していますのでご紹介します。

・専門家が個人所得税の基礎控除額(月)を現行の3,500元から5,000元に引き上げるべきと提言した。
・基礎控除額は、1980年に800元と定められて以来、3度見直しがあった。2006年に1,600元に、2008年に2,000元に、そして2011年に現在の3,500元となった。その後、5年間は、据え置きされたままとなっている。
・国家統計局によると、この5年間の可処分所得は年10%以上増加しているが、消費者物価も上がっており、2011年は5.4%、2012年~2014年は年2%となっている。
・専門家は、このような環境下で低所得者に対する税圧力が高まっていると指摘している。
・たとえば、香港のように、配偶者のいる方、養育の必要は子供がいる家庭など家庭の事情に合わせた税優遇を導入することも合わせて提言している。
個人所得税推移

中国の個人所得税の計算は結構単純で、日本や香港のように○○控除などは複雑ではありません。よって(簡単に言えば)社会保険負担分を除けば、支給給与から上記の3,500元を控除して税率を乗じて税額算出となります。5,000元に基礎控除を上げると、5,000元以下の給与は税負担なしとなりますので、この恩恵を受ける人は多いと思われます(大都市の専門職ホワイトカラーの初任給は4,000元前後だと思います)。この減税分が貯蓄に回らず消費に回ると経済刺激策の一つになりますね。

 - 個人所得税改正などのニュース ,