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「兵法三十六計」から逆算する中国ビジネスで失敗しないコツ 第八計 暗渡陳倉

      2017/01/19

中国人に騙されたというお話しをお聞きします。ただ、当の中国人は騙したつもりもなく何事もなかったような顔をしています。このようなギャップが生まれる原因はどこにあるのでしょうか?
いろいろと見聞きすると、原因の一つに「中国には兵法三十六計によるビジネスが根付いているが、日本ではそうでもない」というのがあるようです。
文化の違いで思わぬ苦労をすることがあります。グローバルビジネスにおいては、相手国の文化や歴史も学び、相手を理解することが大切であると言われます。お互いがお互いを理解して、よいビジネスパートナーになっていただければと思います。

今日ご紹介するのは、第八計「暗渡陈仓」です。

第八計「暗渡陈仓(an4 du4 chen2 cang1)」
直訳すると、「ひそかに事をなす」となります。こちらの行動を悟られないことが肝ですね。出典は、司馬遷の「史記准陰候列伝」、漢の高祖が陳倉にひそかにおもむき項羽の機先を制したことが紹介されています。

中国の携帯電話会社の競争でこれが使われたようです。中国には中国移動、中国聯通、中国電信の大手3社の携帯キャリアがありますが、このうちの中国移動のとった戦略をご紹介します。

携帯電話が3Gになったとき、中国聯通と中国電信は積極的に取り込んで、中国移動とのシェアの差を縮めました。中国移動はいわば遅れをとったわけです。その後、4Gへ変わる際、中国移動は、3Gの改良システムに取り組むと見せかけて、4Gの技術や設備を他社に先駆けて準備し、シェアを挽回しました。TD-LTEという技術を次世代3Gとし、スイスで行われた見本市で、カバーする地域などの計画を発表しました。この策略により、他社を出し抜いて、4G時代の一番手になることができました。

見本市で発表していますので、第六計の「声東撃西」と同じようにも思えますが、表立ってするかどうかは別として、裏をかくことが重要のようです。油断禁物というところでしょうか。

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