成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

「トヨタの口ぐせ」から何を学ぶのか?

      2021/03/16

書籍紹介の記事です。ビジネスのヒントになればと思います。

部下育成に関する本は毎年、新刊を目にします。
なかなか解決しないテーマなんでしょうか。

そんな数ある育成本の中から、少し古い書籍ですが、本日は㈱OJTソリューションズ編著の「トヨタの口ぐせ」を紹介します。
主題の前に、「人を育てる」とありますので、内容は部下などの人材育成に関するものです。
古い本ですけど、内容が濃いですし、また、コンパクトにまとまっているので忙しいビジネスパーソンにはいいのではないかと思います。おまけにお安いです。

㈱OJTソリューションズはトヨタとリクルートが作った会社で、トヨタOBが在籍しています。TPSなどを教えるコンサル会社として活動されています。国内だけでなく、広く海外にも出向いての指導もされています。

TPSは、お隣中国でも関心が高く、私の地元名古屋では、コロナ前の時期には、多くの中国人経営者が来日しTPSを学んでいました。
中国でも生産性向上や品質向上がテーマになっているので、取り入れたいということのようです。
中国企業がTPSのようなノウハウをものにしたら、どうなってしまうのだろうとちょっと不安になってしまいます。

中国のことはさておいて、本題です。

トヨタOBのコンサルティングは、彼ら自身が問題に対して手を出してやってしまうのではなく、対象会社の社員自らが問題解決できるようにするようなやり方をしています。
つまりは、「人づくり」です。

ちなみに、コンサルタントとは呼ばずに「トレーナー」というそうです。人づくりのコンセプトが徹底していますね。こういうのも大事だと思います。

この本は、その人づくりに関連する場面の会話から31の言葉を選んで解説しています。
どれもがハッとさせられる言葉です。

例えば、
・自社の「基準」は何か
という口ぐせがあります。

これは在庫をどうしても多く持ってしまうという悩みを抱えた顧客に対しての言葉だそうです。在庫が少ないとチャンスロスが起こるかもしれないので、怖がってどうしても多く持ってしまうということでした。
これに対して、「基準」は何か?と問いかけ、基準づくりを指導します。
具体的には、過去のデータを用い分析し、当社の平常在庫水準を決定し、プラスアルファが必要なときには、追加生産をどれくらいするのかも基準として定めるように指導します。
ポイントは、「自社なりの基準」を持つことで、これがないと、問題が解決できない、もしくは、問題すら把握できないことになります。
このため、基準づくりにこだわり、常にそれを考えさせるように指導するようです。
基準を守らせるだけではなく、考えさせるところまで含んでいます。
守らせるは、5sの躾けにあたる部分だと思いますが、さらに+αがあります。

また、
・リーダーはやらせる勇気、メンバーはやる勇気
という口ぐせがあります。

断トツ一番を実現するためには、老朽化した機械をフル回転させる必要があるが、それをすると機械が壊れてしまい生産に支障が出るため、躊躇している部下に対してとった上司の態度を表したものです。
結果的に、断トツにはなったものの機械は壊れ生産に支障が出たようですが、上司は部下を責めなかったそうです。
それどころか、専務がやってきても、
「誰かに叱られたか?」
「いえ」
「安心した」
という会話が交わされたそうです。
上司が思い切ってやらせても、その上司である専務が責めてしまうと結果、委縮してしまうと思いますが、最上部から徹底しています。社風ですね。育成には社風もポイントになることの示唆しているように思います。
リーダーはいざというときに保険も掛けておくようにとの実際的な解説もついていて、単なるビジネスドラマのストーリーレベルでは終わっていません。

実践的な部下育成書籍だと思います。
また、部下指導だけでなく、自分の仕事の仕方を振り返る意味でも学ぶことが多いと感じます。
ビジネスのヒントになればと思います。

 
 

【講師、コンサルティングのご依頼はこちら】
■講演や研修の講師を承っております。以下のようなテーマをご提供します。
・管理職のための「計数管理講座」
・はじめての「M&A講座」
・経営者、経営幹部のための「財務管理講座」
・これから始める「中国ビジネス講座」
・中国赴任者のための「赴任者心得講座」
・中国子会社の「管理強化講座」
上記講座の詳細については、こちらこちらをご覧ください。

■財務管理アドバイスや中国経営に関するコンサルティングを承っております。
下記の詳細をご覧ください。
・社外CFOサービスの詳細はこちら
・中国経営アドバイザーの詳細はこちら
・コンサルティングの一覧はこちら

また、これら以外のテーマもご相談ください。
料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

【中国顧問サービスのご案内】
当社は、毎月貴社を訪問して、中国法改正や経済動向の解説や対応のアドバイスを行うサービスをしています。
法改正への対応が遅れると、行政処罰や労働争議などのトラブルが生じかねませんので、是非、本サービスをご利用ください。サービスの詳細や料金の確認及び申し込みは、こちらをご覧ください。

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。
また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

メールマガジンのご案内

期間限定のお得なコンサルティングのご案内や、このブログでは書けない情報を配信しています。メルマガ登録していただき、お役立てください。また、ブログ記事のヘッドラインや業務提携情報なども配信します。メルマガのリンクをクリックしてブログ記事や業務提携情報を漏れなくチェックしてください。

登録はこちらから

 - ビジネスコラム