「ロープライスエブリディー」から何を学ぶのか?
2021/03/16
書籍紹介の記事です。ビジネスのヒントになればと思います。
経営者の自伝には、成功物でも失敗物でも、経営のヒントになることが多く書かれています。
本日は、世界最大の小売業ウェルマート創業者のサムウォルトンの自伝「ロープライスエブリディー」をご紹介します。
すべてのページをご紹介したいくらい内容が濃い本だと思います。
その中でも私が特に好きな第15章「小さく考える」の内容を紹介します。
なぜ、ウォルマートは巨大になれたのか?
この問いに彼はこう答えます。
・私はこのこと(規模)に注目することはあまり好きではない。私たちが願ってきたのは、最高の小売業者になることであり、必ずしも最大の小売業者でなくてもよかったからである。
・私たちが巨大な会社になったのは、巨大な会社のように振る舞わなかったからだ。
結果として巨大になったと彼は言います。
それでは、最高の小売業者になるためのキーワードはなんだったのか?
彼は、
・Think Small
と答えます。
規模ではなく、目の前の顧客や一店舗のことを真剣に考えて経営をすることが大切であると言っています。
規模へのこだわりがあったのかと思いきや、意外にもそうではなかったようです。
Think Smallによって、たとえば、以下のような方針や施策が実行されます。
・目の前の顧客を大切にする(ために社員を大切にする)。
・一店舗一店舗、丁寧に話し合い、ある店舗で成功したことを店舗間で共有する(ための情報システムを構築する)。
・責任と権限を委譲し、売り場責任者が「店舗の中の店長」といった動きができるようにする(ことで社員を育成する)。
などにつながっていきます。
Think Smallという「軸」がはっきりしていてブレていないため、それぞれの施策が有機的に連動しています。
これが、ウォルマートが結果として巨大になった要因だということのようですね。
ウォルマートは一時、アマゾンなどネット勢力に押されていましたが、IT化の波にもうまく適用し始めているようです。
ビジネスのヒントになればと思います。
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