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赴任マネージャーのための決算書活用講座(3) 「損益計算書とは何か」

      2019/02/21

前回は「決算書の種類」について投稿しました。今回は「損益計算書とは何か?」を解説します。

3.損益計算書とは何か?
一言でいえば、「黒字か赤字かを表す決算書」です。多くの方になじみのある決算書だと思います。下記に図解して説明します。日中の比較もしたいと思います。
(1)日本式

(2)中国式

(3)違い
①販売費及び一般管理費vs管理費用、販売費用、財務費用
・日本の「販売費及び一般管理費」には、受取利息や支払利息、為替差損益、雑収入など金融や本業外の取引は含みまずに「営業利益」をいったん計算し、その後、金融や本業外の取引は営業外で処理し経常利益を計算しますが、、中国では金融や本業外の取引は、管理費用や営業費用と同一に扱われ、営業利益の言葉こそありますが、これは概念としては日本の経常利益と類似のものになります。
②租税公課vs営業税及び付加金
営業税及び付加金は、日本式では租税公課として、販売費及び一般管理費や製造原価に含まれます。

(4)損益計算書を使いこなすポイント
・残念ながら上記の「法定」の様式では、経営にはあまり役に立ちません。そこで、以下の手を加えます。
①まずは、製造原価や販管費の「明細」を表示することが必要です。分解して分析します。製造原価や販管費の「総額」を一行で表示されても何がなんだかわかりませんので、賃金とか水道光熱費がいくらかという情報も損益計算書で表示することが必要です。「製造原価報告書」や「販売費及び一般管理費」は別途に表がありますが、3枚をいちいち見ていられないので、1枚にまとめます。
②さらに、「変動損益計算書」と呼ばれる損益計算書に組み換えることも必要です。変動損益計算書は後程解説します。

計画以上の黒字を達成することは赴任マネージャーにとって重要なミッションなので、損益計算書を組み換えるなどの手を加えて、分析できるようにすると良いと思います。
次回は、この変動損益計算書について投稿します。

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