成功のための中国ビジネスチャンネル

中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは。アタックス・諸戸和晃の情報ブログ

*

赴任マネージャーのための決算書活用講座(2) 「決算書の種類」

      2019/02/21

前回は「分析のコツ」について投稿しました。今回は「決算書の種類」について投稿します。決算書を使いこなすには、決算書の種類を理解することが第一歩だと思いますので解説します。

2.決算書の種類
(1)損益計算書
・黒字か赤字かを計算して表示する決算書。売上高から、その原価や営業費用など差し引いてどれだけ儲かったか(損したか)を求めます。
・獲得した売上高と原価や費用がバランスしていないと赤字になってしまいます。
・赴任マネージャーとしては、この損益計算書をきちんと分析し黒字を確保できるように対応策を実行することが求められます。
(2)貸借対照表
・表が、左側と右側に分かれ、左側にその企業が保有する財産(資産といいます)、右側にその財産を購入するための資金の出所(誰から調達したか)を表示する決算書です。
・右側はさらに2つに分かれ、上半分に他人からの調達(負債といいます)、下半分に自己での調達(資本といいます)に分けて表示されます。
・子会社の経営としては、左側の「資産の状態」がポイントです。財産ですから、大切に扱わないといけません。将来、きちんと現金として回収できるように管理する必要があります。
(3)キャッシュフロー計算書
・現代会計では、利益=キャッシュではないので、このギャップがなぜ発生したのかを表す決算書です。
・販売して利益が計上されても、販売代金は掛け売りだったりすると、すぐにはキャッシュにはならないので、黒字でも手元には売掛金という財産があるだけでキャッシュがないことがあります。このようなことからギャップが生じます。タイムラグと言ってもよいと思います。掛け売り、掛け仕入、在庫の増減、設備投資、借入などにより、損益計算書の利益と手元キャッシュとの間にギャップが生じます。
(4)製造原価報告書
・損益計算書を補足する決算書です。工場で発生した原価を一覧にした表です。材料費、賃金などの労務費、地代や水道光熱費などの製造経費などが並んでいます。損益計算書には、これら原価などを集計した金額が「当期製品製造原価」として一行で表示されます。工場でいくら支出しているかがわかる表なので、製造業にはとても重要な表です。
(5)販売費及び一般管理費
・これも損益計算書を補足する決算書です。費用の明細ですが、工場以外の営業部や管理部の費用の一覧です。給与手当、地代家賃、水道光熱費などがずらっと上から並びます。損益計算書には、これらを集計した金額が「販売費及び一般管理費」として一行で表示されます。

主な決算書は以上です。日本の会計ソフトだと、(4)と(5)は自動でプリントアウトされますが、中国では自動でプリントアウトされないようです。このため、(4)(5)を作成してもらう手間がかかることがあります。
(4)(5)がないと、分析が十分にできませんので、かならず作成するようにしてください。

次回以降、図表も交えて、損益計算書から順に説明します。

 - 総経理のためのリスク管理情報