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赴任マネージャーのための決算書活用講座(1) 「分析のコツ」

      2019/02/21

海外赴任される方は、営業や製造のプロであるものの、経理のキャリアがある方は少ないようです。しかしながら、現地子会社に赴任すると、製造や営業だけでなく、労務や財務の管理も任されることになります。大企業であれば、経理部員も親会社から一緒に派遣されたりするので、任せておけばいいのですが、中堅中小企業ではそうはいきません。一人何役の状態です。このような赴任者向けに決算書活用のための記事を書こうと思います。不定期です。また、アクセスが少なければ中止するかもしれませんが、現地子会社の経営管理の参考にしていただければと思います。なお、財務や経理の専門家向けではないので簡単に解説しています。ご了承ください。

1.分析のコツ
決算書を分析し、経営に活かすことをテーマにしますが、分析するときに大切な視点をお伝えします。
(1)比較する
比較しないと「いい悪い」の判断ができません。黒字でも過去に比べて減少していれば、「悪い」という判断になるかもしれません。
比較には3つの比較があります。
①過去と比較する
②他社と比較する
③計画と比較する
もっとも重要なのは、③だと思います。③を策定するときに①と②の情報が盛り込まれているからです。会計ソフトからプリントアウトされた決算書は、その年だけの数字しか載っていないことが多いので、エクセル表で①②③の比較資料を策定して分析してください。
(2)分解する
例えば、売上高が過去に比べて悪かったときに、どう分析するでしょうか?得意先別や商品別の売上高を見たり、それぞれの単価や数量をチェックすると思います。これが分解するという分析手法です。経費についても、過去より増加していれば、その中味、つまりどこに対して支払った経費が増加したのか?などをチェックすることになります。
まずは、大掴みして、異常な部分を分解してチェックという順番で分析されるといいと思います。
なお、分解するには、データが分解してまとめられている必要があります(例えば、商品別売上高がシステムからすぐにプリントアウトできる)。これらの経営管理インフラを設計することも大切です。

この2つのコツを常に意識していただければ、あらかたの分析はできると思います。参考になればと思います。
次回は、「決算書の種類」を記事にします。

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