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中国三峡ダムの水位、入水量、出水量(日本時間7月20日20:00現在)

      2020/09/14

中国三峡ダムの水位、入水量、出水量をご案内します。

三峡ダム、大放水が始まって今日で四日経過しました(正確には私が放水に気づいてから)。
今も放水中です。見た目6つの水柱です。

■昨日の様子はこちらです。
中国三峡ダムの水位、入水量、出水量(日本時間7月19日20:00現在)

■一昨日の様子はこちらです。
中国三峡ダムの水位、入水量、出水量(日本時間7月18日20:00現在)

■三日前の様子はこちらです。
中国三峡ダムの水位、蓄水量、入水量(日本時間7月17日20:00現在)

■四日前の様子はこちらです。
中国三峡ダムの水位、蓄水量、入水量(日本時間7月16日20:00現在)

今日は、水位を下げる方針だったようで、長時間にわたってこれまでの最大放水量に近い39,900㎥出水を継続しています。
結果、ダム湖の水位は下がりました。

以下が、昨日17時からの水位の変化です(時間は中国時間です)。
※19日17時以前のデータは上記の過去の様子ページで確認ください。

・19日17時 164.05m(入49,000、出37,900)
・19日18時 164.13m(入NA、出37,800)
・19日19時 164.11m(入NA、出40,000)
・19日20時 164.14m(入NA、出40,000)
・19日21時 164.18m(入46,000、出40,000)
・19日22時 164.29m(入NA、出37,900)
・19日23時 164.36m(入NA、出37,800)
・19日24時 164.41m(入NA、出37,800)
・20日1時 164.39m(入NA、出39,900)
・20日2時 164.40m(入NA、出39,900)
・20日3時 164.44m(入40,000、出39,900)
・20日4時 164.50m(入NA、出37,800)
・20日5時 164.55m(入NA、出37,700)
・20日6時 164.58m(入NA、出37,700)
・20日7時 164.53m(入NA、出39,800)
・20日8時 164.51m(入NA、出39,900)
・20日9時 164.49m(入38,000、出39,900)
・20日10時 164.48m(入NA、出39,900)
・20日11時 164.51m(入NA、出39,900)
・20日12時 164.48m(入NA、出39,900)
・20日13時 164.45m(入NA、出39,900)
・20日14時 164.43m(入NA、出39,900)
・20日15時 164.41m(入35,800、出39,900)
・20日16時 164.39m(入NA、出39,900)
・20日17時 164.37m(入NA、出39,900)
・20日18時 164.35m(入NA、出39,900)
・20日19時 164.32m(入NA、出39,900)

今朝6時に164.58mまで上昇しましたが、その後、出水量を上げて放水しています。
また、下流域の一部で雨でしたが、ダム周辺や上流の重慶市周辺、長江支流の嘉陵江、岷沦江などではまとまった雨がなく、ダムに流れ込む入水量も減っています(ピークは18日から19日にかけての61,000㎥)。
このため、6時以降、下げトレンドです。19時時点でピークの6時比で▲26㎝となっています。

ただその分、下流域に大量の水が放出されます。
毎秒30,000㎥の出水を24時間続けると、琵琶湖の10%相当の水量になりますので、4日連続ということで、これまでに琵琶湖の40%の水が短期間で放出されたことになります。

下流に配慮しつつ、ダムの水位を下げることになるため、様々なデータを分析しての大量放水継続だろうと思います。

なお、中国には、蓄滞洪区と呼ばれる洪水緩衝地帯が河川に隣接してところどころに整備されており、これは河川増水時に、河川から水が溢れたり、堤防が決壊したりしないように、蓄滞洪区と河川が隣接する堤防を決壊させ、蓄滞洪区に増水分を流し込むことで蓄滞洪区に貯水し、意図しない決壊を防ぐ機能を持っています。
蓄滞洪区は普段は畑などに使用されています。

今朝のニュースでは、滁州市(南京市の西に位置する都市。南京から距離があります)で、市の南を流れる滁河の水量が増したため、滁河の堤防を爆破して隣接する蓄滞洪区に蓄水したと報道されていました。
もちろん勝手に決壊させることはできず、水利部長江水利委員会の同意を経て行われます。
あちこちで決壊され対策が後手に回るよりは、先手を打って計画的に堤防を爆破したほうが住民の安全を守れるということですね。

■滁州市の蓄滞洪区は普段は畑
※写真の数字の①がある畑の下を流れるのが滁河です。

ダムの水位が下がり、一息ついた感じですが、明日以降の雨が気になります。
昨日ご紹介したように、これまで下流域で降っていた雨が、今後、ダム上流域に移動するそうです。

最新の「2020年长江流域重要水雨情报告第31期(2020072008)」でも、その予報に変化はありません。
これによると、今後は、
・21日~25日にかけて雨は岷沦江水系上流などに北上し、雨の強さは中~大雨である。
と予報されています。

ダムの上流域で25日までに雨がまとまって降るようですので、それに備えてのダム水位を下げているのかもしれません。

なお、嘉陵江とダムの位置関係は昨日の記事で解説していますので、そちらでご確認ください。
中国三峡ダムの水位、入水量、出水量(日本時間7月19日20:00現在)

雨量にもよりますが、それが大量な場合、これまでのダムの放水と21日以降の雨の状況に応じた更なる放流、また下流域に降っていた雨により、今後、下流域でさらに洪水が発生する可能性が高まります。

都市部は大堤防に守られてよほどのことがない限り堤防を越えてくることはないと思いますが、念のため、皆様の子会社が立地する近くの河川等の水位変化にはご注意ください。
中国各地の河川や湖、ダムなどの水位変化はこちらで確認できます。
中国各地のダムや河川の水位が分かるサイト

また、三峡ダムのある長江の北を流れる淮河流域にある王家坝という堰で今朝8時30分から放水が始まりました。
水位が設計保証水位近くまで上昇していましたので放水に至ったようです。

周辺住民2,000人を事前に避難させるなどの安全対策をした上での計画放水のようで、中央テレビで生中継されていました。
王家坝は、安徽省合肥市から見て北西方向に位置し、遠く河南省と接する場所にある堰です。
淮河流域にも洪水宣言が出ていますので、ご注意ください。

また、合肥市内中心部は、昨日の暴雨でかなり冠水したようです。

日系企業の工場が立地する郊外はそうでもないようで冠水を免れたようですが、河川決壊による洪水ではなく、局地的なゲリラ豪雨で一時的に浸水することもあろうかと思いますので、土嚢などの何らかの準備はされておかれた方がいいかもしれません。

最後に、政府発表中国時間19時の三峡ダムの水位と各地の様子を以下にご紹介します。

①政府発表のダム水位、入水量、出水量

②三峡ダムの水位等のグラフ

③今日の鄱阳湖付近(降ったり止んだり、時に暴雨という一日だったそうです)

④中央テレビの72時間天気予報図

長江流域に子会社がある会社の方は、子会社工場の近くの河川等の水位にご注意ください。

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