ご挨拶
7月22日「夏期経営トップセミナー2008」は大変盛況の内に終了することができました。県内はもとより、かなりのご遠方からも多くの皆さまにご出席を賜り誠にありがたく、ここにお礼申し上げます。
セミナーの様子を以下にご報告申し上げたいと思います。
※講演内容を収録した「日本でいちばん大切にしたい会社 DVDブック」が
2009年2月にあさ出版より発売されました。
第1部 セミナー
- 主催者挨拶
あさ出版 代表取締役社長 佐藤和夫氏
アタックスグループ 代表パートナー 西浦道明 - 参加者
180名(関係者含む)
あさ出版佐藤社長挨拶 |
西浦代表パートナー挨拶 |
第1講
『五体不満足な人々を助けてあげたい・・・』
中村社長からは、人との出会い・縁によって今日があるという大変感動的なお話をいただきました。少しだけご披露します。
- 明治生まれの父母は、「お前には何も渡すものはない(残してやれるものがない)、だけど・・・」と夢を語ってくれた それは、「マルコポーロのジパングとして石見銀山を見る、国際的に見るとおもしろい」という父の夢
- 当時の銀山には、世界最高水準の技術があり、賑わいがあった
- 「苦学しなさい、お前には実業家の素養がある」と言われた
- 病院の事務職をしていた姉の紹介で京都の大井義肢製作所に就職
- 大学病院の先生から、「教科書がないなら、あなた自身で作りなさい」と言われ、一念発起、働きながら、父母の言葉どおり苦学して近畿大学の短大を卒業した
- 1ドル360円の固定相場制の時代、本場の技術を学びたいとサンフランシスコに渡る
- ホズマーという義肢装具の世界的メーカーを尋ねたところ、副社長が歓待してくれて、トシ・イシバシという後に大恩人になる人を紹介してくれた
- サンタモニカのイシバシさんの下で修業、当時日本人では誰も持っていなかった「米国装具士補」のライセンスを取得
- さびれた故郷と希望を失いかけていた住人達を見て、「町の再生」を決意、大森町で創業する
- 最初の月の売上は、伯父の腰痛用コルセットの¥12,300円のみ、しかし1月に1万円なら、2月は倍にすればいいと勇気を奮い起こす
- 勤務態度に問題がある社員がいた、8時間勤務に慣れるのに7年かかったけれど、彼なりに努力していた、その彼がシリーコンゴムとのきっかけを作り、インソールを開発、9カ国でパテントを取ることに
- 風呂に入れてやったこともない、どこにも遊びに連れて行っていない二人の息子が、会社に入ってくれ、石見銀山の世界遺産登録も喜んでくれた
- 社員の誇りを銀山の町から発信していきたい
講演される中村社長 |
参加者と談笑される中村社長 |
第2講 『時代が強く求める会社とは』(対談)
法政大学大学院政策創造研究科教授 坂本 光司
アタックスグループ代表パートナー 西浦 道明
法政大学の坂本先生とアタックスの西浦代表による対談が行われました。以下では若干その内容を紹介します。
坂本先生の最新著書『日本でいちばん大切にしたい会社』読者からの手紙・メールを紹介し、何が多くの人の心を動かしているのかを探りました。
- (実際に寄せられた手紙・メールの一部)
「何の為に働いているのか、働くとは何なのか、非常に悩んでいた私に、この本に紹介されている会社の想いや行動に感動し、電車の中で思わず涙を流してしまいました。」
「会社として一番何を大切にしなければならないかを改めて痛感したと共に、『間違っていなかった!』と本当に嬉しくなりました。」
「社員の心の満足を図る経営の大切さ、心に響く経営、景気は与えられるものではなく創るもの・・・などなど、心洗われる内容でした。」など。
- 中小企業経営者、社員から、又進路に悩む学生からなど、手紙・メールの送り主は多種多様であり、現状・将来に不安を感じている人、希望を見出せない人たちがこの著書を読み、大切なものは何のかを再確認し、自信と希望に満ち溢れ再出発している様子がこれらのメールから読み取れる。(坂本・西浦談)
坂本光司教授 |
西浦代表パートナー |
そして本の中にも書かれている「5人に対する使命と責任」から始まり、社員を大切にする経営、市場創造型企業、障害者や高齢者雇用にまつわる強者の社会的使命、地域社会に貢献する経営など、企業事例の紹介を交えながら話しが展開されました。
- 『5人』とは、(1)社員とその家族、(2)下請企業の社員とその家族、(3)顧客、(4)地域社会、
(5)株主である。 - 「顧客」よりも、社員や下請企業の社員を重視するその理由は、
(1)社員とその家族
自分が所属している会社に不平と不満を持つ社員が、どうしてお客様にニコニコ顔で満足な製品・サービスを提供出来るのだろうか。又その家族への心配事があれば仕事に100%の力は注げない。社員とその家族に対してまでも、使命と責任を考えるのが当然である。(2)下請け企業の社員とその家族
中小企業の開廃業率の推移(製造業)を元に、弱小下請企業の廃業の多発を指摘、又優秀下請企業の脱下請の活発化をデータから読み取り、このまま推移すると日本の将来は危ういと述べた。下請企業が存在しているからこそ大企業があるのであり、昨今下請企業が軽視されすぎている事を示唆した。 - 企業事例の紹介
コーケン工業・・(高齢者雇用)
そして最後に、以下のように総括されました。
- 会社経営とは「5人に対する使命と責任」を果たすための活動である。
- 会社で一番大切なのは、会社を「継続」させることである。
- 外部環境のせいにしている他力本願タイプの中小企業の5つの言い訳は、
(1)景気や政策が悪い
(2)業種・業態が悪い・・(伊那食品工業株式会社は決して成長産業ではない寒天業界)
(3)規模が小さい・・(家業的小売商店、地方の商店街)
(4)ロケーションが悪い・・(中村ブレイス㈱は石見銀山のふもとに立地)
(5)大企業・大型店が悪い
である。
第3講
『いい会社をつくりましょう』
塚越会長は、自らのご著書と同じ「いい会社をつくりましょう」というテーマでお話しいただきました。要点を少しだけご紹介します。
- 何でも良いからひとつのことをやり続けることが重要である
- バブルが日本人をおかしくした、赤信号(リストラ)を平気で渡る世の中になってしまった
- みんなが幸せになることこそが経営の目的で、会社のあるべき姿は本来変わらないものだ
- 社員を大切にするのは当たり前、労使ではなく同志だから
- 「野心」と「志」とは違う、志とは、士の心つまり滅私の心
- 経営力は知らせる技術、自分の口で直接伝える
- 社員から見た「いい会社」とは絶対につぶれない会社、老舗にヒントあり
- 老舗は、首切りをしない、安定成長である、仕入先を変えない、自分達の都合を優先しない、お客様に対する思いは不変、他は常に変革、町づくりに貢献、メセナに力を入れる、そして信者をつくる、これが商売の原点
- 末広がりの状態が一番幸せ、先が明るい=夢があるということ
- 目先の効率を重視して、敵を作っていないか
- 社員に自分の会社だと思ってもらえれば「いい会社」になる、会社はチームの団結力を競うゲームだから
- 誰もが異議のない社是を作るのが社長の仕事
- 無駄を省きながら「快適さ」を追求しよう
- 社員の幸せのために、絶対スリーシフトはしない、海外赴任させない、上場しない
- 永続するには、形のないもの(信用、ブランドetc.)を残し大事にすること
- 義憤を感ずる経営者は共感を呼ぶ
講演される塚越会長 |
講演される塚越会長 |
閉会の挨拶
法政大学大学院政策創造研究科 岡本義行教授
第2部 懇親会・交流会
- 挨拶
アタックスグループ 代表パートナー 西浦道明 - 来賓挨拶
日本銀行静岡支店長 武藤 清様 - 乾杯
沢根スプリング株式会社 代表取締役社長 沢根孝佳様 - 中締め挨拶
池島フーズ株式会社 代表取締役 池島義幸様 - 参加者
約100名
閉会の挨拶 岡本教授 |
日銀 静岡支店長 武藤様 |
沢根スプリング 沢根社長 |
池島フーズ 池島社長 |
交流会の様子 |
交流会の様子 |
(文責 静岡事務所長 鈴木茂和 2008年7月)
